ジャパンプレミアに日仏豪華キャストがそろい踏み

是枝裕和監督(57)が、初の国際共同製作に挑んだ映画『真実』のジャパンプレミアが10月3日に東京・六本木で行われ、主演を務めたフランスを代表する女優のカトリーヌ・ドヌーヴ(75)とジュリエット・ビノシュ(55)が来日。

そして、日本語版の吹き替えを担当した宮本信子さん(74)、宮﨑あおいさん(33)、佐々木みゆちゃん(8)と一緒に登場した。

 
 
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映画は、国民的女優が出した自叙伝をめぐり、徐々に明らかになっていく母と娘の「残酷な真実」と「やさしい嘘」を描く。

 
 

ジュリエット・ビノシュの吹き替えを担当した宮崎あおいさんは…

宮﨑あおい:
時間の許す限りDVDを見ていて、ビノシュさんのお顔をずっと見ていたので、昨日初めてお会いした時に本当に涙が出そうになって。棒のように固まってしまい、監督にちょっと笑われて

 
 

「パリじゃないなら東京で」カトリーヌ・ドヌーブが撮影を振り返る

めざましテレビは、イベント後にカトリーヌ・ドヌーブ、ジュリエット・ビノシュ、是枝裕和監督にインタビューを行い、全編をフランスで撮影したこの映画の撮影でよかったことを尋ねた。

カトリーヌ・ドヌーヴ:
とても気持ちがよかったのは、フィルムで撮影したことよ。デジタルだと、いつもカメラを回しているような気がするの

 
 

堤礼実アナウンサー:
パリの街並み風景も作品の見どころだと思いますが?

是枝裕和監督:
ドヌーヴさんは「なるべくパリがいいわ」って。「(パリの)中心街がいいわ」っておっしゃっていました

 
 

カトリーヌ・ドヌーヴ:
みんなと同じようにパリで撮影するのがよかったわ。何かと便利だし

 
 

カトリーヌ・ドヌーヴ:
パリじゃなかったら、どこで撮影したかったの?私はぜひ東京で撮影したかったわ

 
 

と撮影地の提案をしたカトリーヌ・ドヌーブ。日本には30年前から何度も来ているが、いつもとんぼ返りのため「ゆっくり過ごしたい」と話した。
是枝監督については「いたずら好き」だと語り、通訳を通じてやり取りをするうちに、アイコンタクトや表情で考えを理解できるのようになったと撮影を振り返った。

また、是枝監督は映画の舞台となった主人公の家を探すのに大変苦労したことを明かした。家に設置されたテラスを見て映画ラストの映像が浮かび、「ここだ!」と決めたのだという。

第76回ヴェネチア国際映画祭のオープニングを飾り絶賛された映画『真実』は、10月11日に公開。

(「めざましテレビ」10月4日放送分より)