参議院選挙の敗北を受けて記者会見した石破首相が続投を表明したことに対し、自民党内では「納得できない」といった声が相次ぎ、若手や中堅の議員からは公然と退陣論が出ています。
自民党・尾崎正直衆院議員:
例えば1カ月後とか、2カ月後に退陣をするので、その間に新しい総裁選を立ててやっていくだとか、そういうやり方をすれば空白をつくることなく新たに政権を立ち上げるということもできる。
石破首相の退陣要求を申し入れることを決めた高知県連で副会長を務める尾崎正直衆院議員は、FNNの取材に対し「これほどの敗北であったことを踏まえると、しっかりと責任を取るということは大事なんじゃないか」と述べました。
SNSでは、鈴木英敬衆院議員が「選挙の審判を軽視している。早期に判断いただきたい」と訴え、また山田宏参院議員は「大敗の責任を首相が速やかに取ることが先だ」と指摘しました。
さらに、萩生田元政調会長と齋藤前経産相、佐藤元総務相らが行った会談では、「敗北のけじめとして自民党は野党に下る決断をすべきだ」といった声が上がり、その後、佐藤氏は森山幹事長にこうした意見を伝えました。
一方、21日の高知県連に続き、22日は栃木・茨城・山梨の各県連が退陣要求を決めるなど、地方組織からも「石破おろし」の動きが相次いでいます。