20日に投票が行われた参議院選挙で福岡選挙区は、立憲民主党現職の野田国義さん(67)が落選しました。
落選した野田さんは日付が変わった21日午前1時すぎに事務所で支持者たちにあいさつしました。
■あいさつの全文
みなさま方、本当に遅くまでこうやって残っていただきまして大変申し訳なく思います。これまでのお礼とお詫びを申し上げたいと思います。17日間の選挙戦、17日間というよりも選挙はずっと前から始まっていったわけでありますので、その間、本当に県民の皆さん、連合の皆さん、そしてまたいろいろな支援団体の皆さんと後援会の皆さん、ご尽力をいただきましたこと心から感謝を申し上げたいと思うところでございます。私も今回の選挙、集大成の選挙だと思って取り組まさせていただきました。私自身とにかくやることをしっかりやろうと、そういう意気込みで頑張らせていただきましたけれども不徳のいたすところ力及ばずという結果になったということでして皆様方に心からお詫びを申し上げたいと思います。これから野党勢力はかなり増えているようですので、新たな新しい政治の局面が国会でも生まれるということでございますので、私は「政権選択選挙だ、政権交代をぜひともしましょう」ということで訴えもさせていただいておりました。また、新たな政治が、それも国民本位の政治が始まることを期待したいと思います。本当にみなさま方にはお世話になりましてありがとうございました。
その後、報道陣の代表インタビューに応じました。
■インタビュー一問一答
Q.大接戦の選挙戦となりました。今の心境をお聞かせください。
A. 横一線と言われておりましたけれども、3人によるデッドヒートというような結果であったということで非常に残念ですけども、そういう厳しい結果になったということです。
Q.ここまで大接戦となった要因は何だったとお考えですか。
A.やっぱりいろいろなことが起こりましたよね。序盤はというか、選挙が始まる前からいろいろ調査があっておりましたけれども、その数字は非常に僕にとってはいい数字が出てたということ。で、序盤、中盤になって、横並びみたいな数字が出てきまして、結果的に投票にそれが現れたということでした。
Q.今回は一歩及ばずということになりましたが、その要因はどのようにお考えでしょうか。
A.これちょっとわかりませんね。これからしっかり分析もし、反省もしていかなくちゃいけないと思っております。
Q.「政治人生の集大成の選挙」とのことでしたが、今後のことはどのようにお考えですか。
A. 今後のことは、今後考えていこうと思っております。
Q.この選挙を受けて、今後の政治についてはどのように思われていますか。
A.今、あいさつでも言いましたように、せっかくの政権交代、選択選挙というようなことでもありました。で、私が八女市長を辞して国政に挑戦しようと思ったきっかけも二大政党を作って交互に政権を取っていく、そうしないと日本の政治は発展しない、浄化しないと思っておりました。16年ぶりにまたそのチャンスが来たと思って、その一員に加えていただければ私ももう15年ほど国会議員としてもキャリアを積ませていただきましたので、その経験で能力を発揮できれば国のためにも国民のみなさま方のためにもと思っておりました。非常に残念です。
また、TNCの単独インタビューにも応じました。
Q.今回の選挙、数多く戦ってきた選挙の中でどんな点が違いましたか。
A.それはネット選挙。この動きっていうのは。我々もう40年前ぐらいからこの世界に入ってますけども「あいさつ回り、個別訪問、何万件にして来い」ということから始まってとでしたけど、もう全然違うんですね。
Q.それに対して野田さんも選挙戦をまた違った形でしてきたと思うが。
A.私自身も「変えなくちゃいけない」ということでやったつもりですけれども、なかなか通じなかったということで反省しなくてはいけないと思っています。
Q.自公に対する批判票を野党第一党の立民が取らなければいけなかったと思うが、取りこぼしがあったとしたら、それはなぜだと思うか。
A.あの2009年の時みたいな「託してみたい」というような魅力、そういうものがちょっとまだまだなかったのかなと思っております。私も含めて。
Q.参政党などの新しい政党に票が流れてしまったということに関してはどう受け止めているか。
A.自公政権にはそういう方たちも満足してないと。どちらかというと批判的という方々の票が結集されているんでしょうから…。
Q.今回の選挙を振り返って「もし、もっとここが」という部分があるとしたらどういった部分か。
A.今回本当に悔いのないような選挙をやってみたいということでやって、ネットを含めてすべてのことをやらせてもらったつもりですので悔いはございません。不徳のいたすところです。
Q. 今後はどうするか。
A.反省しながら、これからの人生をしっかり見つめ直していきたいと思っております。