(前編)
衆院選岩手選挙区で当選を果たした立憲民主党の前職・横沢高徳氏(53)が、岩手めんこいテレビの番組に生出演し、選挙戦の振り返りと今後の意気込みを語りました。
(7月20日午後10時頃、岩手めんこいテレビ・スタジオにて)
ーー立憲民主党の横沢高徳さんにお越しいただきました。当選おめでとうございます。
横沢高徳氏(立憲・現):
ありがとうございます。
ーーまずは率直な今の思いをお聞かせください。
横沢高徳氏(立憲・現):
6年前、スポーツの世界から政治への挑戦を決断し現場の声を大切に6年間やってきました。
今回また2期目のスタートラインに立たせていただくことができて、非常に身の引き締まる思いでございます。
ーー今回は物価高対策や米の高騰など、国民の生活に直結する課題が争点となりましたが、横沢さんにとってどのような選挙戦になりましたでしょうか。
横沢高徳氏(立憲・現):
やはり物価高騰対策、特におコメの問題ですね。岩手は米どころでもありますし、農業を含め水産業、1次産業のこと、そして生涯安心して地域で暮らせる介護や福祉・医療の問題、生活に直結する問題を現場の声をもとに訴えをさせていただきました。
平井文夫フジテレビ客員解説員:
今、横沢さんはコメ問題のことをおっしゃいましたけれども、今回与党が参議院でも過半数割れをして、これまで以上に野党の意見を聞かないと、あるいは野党の政策提案を受けないと物事が決められなくなるんですが、コメ問題で自民党が以前民主党政権でやっていた「戸別所得補償」をもう一回復活させるような議論が出ているんですけれども、横沢さんはどういうふうに考えていらっしゃいますか?
横沢高徳氏(立憲・現):
昨年、食料・農業・農村基本法改正にも関わらせていただきました。今の問題は食料の安定供給が国の役割であります。安定的に食料を供給するには安定した生産が必要となってきます。安定した生産をするには生産者の安定した所得を確保しなければいけないというのが政策課題であります。それが今、国では具体的な政策がないので、私たちはかつての「戸別所得補償制度」を今の時代にあったものにさらに新しいものにして、日本型の直接支払い制度をして、生産者の所得の確保、そして安定的な生産、安定的な食料供給、そういうものを実現して日本の食料安全保証を確立していきたいと考えております。
平井文夫フジテレビ客員解説員:
それを実現すると、もっと自由にコメ作りができるような感じになる、そういうイメージでいいんでしょうか。
横沢高徳氏(立憲・現):
そうですね。今は令和のコメ騒動に象徴されるように、消費者が望むようにおコメが安くなればなるほど、生産者は生産を続ける収入・所得が減っていくというバランスが取れない状況ですので、そこに政策を打ち込んでいかなければいけない。その「直接支払い制度」というものを導入して、生産者の所得の確保と消費者の安心安全そして安価な食料を入手できる、そこを政策で実現をしていきたいと考えています。
ーーではここで、岩手めんこいテレビの調査結果から、どんな方が横沢さんを支持したかを見ていきます。
はじめに年代別です。
40代以上では立憲・横沢高徳氏の支持が最も多く、このうち60代以上では50%以上が横沢氏、自民の平野達男氏も年代が上がるにつれ支持が拡大しています。
一方、40代をさかいに年代が下がるほど、参政・及川泰輔氏の支持が厚くなり、10代から30代までは及川さんがトップとなりました。
そして支持政党別です。
立憲の横沢高徳氏が立憲支持層のほか、今回県組織として横澤さんを支持した共産支持層の85%以上を固めました。また「支持政党なし」と回答した人のうち、半数以上が横沢氏を選んでいます。
一方、自民の平野達男氏は自公の支持層の約7割を固めてきましたが、それ以外の政党支持層が伸びませんでした。
どんな政策を重視して投票したかを聞きました。
この参院選最大の争点となった「物価高・経済対策」を重視した人の中では、50%以上が立憲・横沢高徳氏を支持するという結果になりました。
また「年金・医療・介護」を重視した人の中でも、50%近くが横沢高徳氏を支持しています。
そして「外国人政策」を重視した人の中では、参政党の及川泰輔氏が日本人ファーストを掲げて75%以上から支持される結果となりました。
最後に、今回の参院選の争点「物価高対策の望ましい政策」についてです。
主に与党側が主張する「現金給付」と回答した人は22.2%、一方野党側が主張している「消費税減税」を望む人は62.5%という結果になりました。
ーーそして県内の有権者は政治に何を期待するのか、町の声を聞きました
30代「子育て世帯なので、生活がしやすくなって子どもたちが安全に大きくなっていける政党が良いの思っている」
80代「世の中、世界が不安定でしょう。それをうまく乗り切ってくれるところでないと困る」
60代「食品だけでも消費税が下がってもらえれば。ゼロとは言わなくても、3%とか5%ぐらいまで下げてもらえれば、それなりに楽になると思う」
70代「(物価高)一番はコメだね。去年まで5kg2000円だったのが、いきなり4000円になるのは、どういう計算をすればそうなるのか」
60代「ガソリンとか、安くなってくれたらいい。一番それが高いなとは思うかもしれない」
大学生(20代)「ネットを見ていても、政治に不安のある声がすごく多くて、変えなければいけないなと自分自身も思った」
大学生(20代)「物価高だったり、所得が低いいったところで苦しんでいる人たちが少しでも良い方向に向かっていけばいいと思う」
ーーこの出口調査や有権者の声から何か感じたことはありますか?
横沢高徳氏(立憲・現):
やはり地方の生活の現場の声が非常に大きいなと、今VTRを見て感じました。そういった部分では物価高対策、そして先ほどおコメの話もありました。おコメに関わる、特に岩手は食料生産基地ですので、農林水産業の課題、あとは福祉そして介護・障害、そして社会保障の問題、非常に重要だというふうに考えております。
(後編へ)