参院選広島選挙区 初当選を果たした自民党・新人 西田英範氏の選挙戦を振り返ります。
【自民党・新人・西田英範氏】
「私がこれから目指すのは物価高に負けない、賃金が上がる。経済成長の絵姿を示すことです」
3日の公示日に経済政策の立て直しを訴えた自民党・新人の西田英範氏。
河井克行元法務大臣夫妻の大規模買収事件に伴う2021年の再選挙に続き、2度目の挑戦です。
出陣式には岸田文雄前総理をはじめ、県選出の国会議員が勢ぞろいしました。
【岸田文雄 前首相】
「日本の政治を支えている参議院において自民党と公明党こちらでも負けるということになったら日本の政治、間違いなく漂浪してしまいます」
去年の衆院選で与党が過半数を割り込んだことで、事実上の「政権選択」選挙となった今回の参院選。
再選挙で失った議席奪還に向け、必勝を誓いました。
党県連の組織力をフル活用し、公示後は県内8か所で出陣式を開催。
週末は多くの観光客でにぎわう廿日市市の宮島で、観光産業や地場産業の重要性を訴えました。
【自民党・新人・西田英範氏】
「なぜ物価高か。地域の食、地域の伝統産業、地域が輝く産業をもっと光を当てるべきだったからなんです。この地域にしかない伝統産業を守るべく支えていきます」
【加藤キャスター】
「政治とカネ」についてこの選挙で声はどのように受け止めていますか?
【自民党・新人・西田英範氏】
「政治家が国民感覚とずれている部分がないかどうかというのをしっかり検証していくことが大事。透明性と公正性を担保するということを責任政党としてしっかりやっていく必要がある」
推薦を受ける公明党の支援も受け、選挙戦序盤は優位に戦いを進めていましたが、中盤以降、参政党に自民党支持層が流れているという情勢調査結果が判明。
【自民党・宮沢洋一 選対本部長】
「参政党という党が全国的に大変な今、ある意味ではブームになってきております。決して悪口は申し上げませんけれども、政権をとれる党ではおそらくありません」
【岸田文雄 前首相】
「選挙だけは最後の最後まで何が起こるか分からない。皆さんのもう一声、もう一押しを心からお願いします」
陣営は危機感を抱き、支持基盤の引き締めを図りました。