20日の参院選で初当選を果たした自民党の出川桃子氏と、3回目の当選を確実にした自民党の舞立昇治氏がTSKの開票特番に出演し、改めて国政への意気込みを語った。
自民党・出川氏:
正直なところ胸がいっぱいで言葉がなかなか紡げないような状況ではあるんですけど、合区という厳しい選挙区での挑戦となりました。本当に多くの皆様と対話を重ねる中で、皆様からの思いを受け止めてきた。一つ一つ思いを受け止めていく中で、そうした声が私の背中を押してくださったと感じています。鳥取の方にとって初めましてというところから始まったんですけど、この半年近く時間をかけ、現場を歩かせて頂いて本当に多くの方にお支えいただきながら、地域の垣根を超えて、山陰の故郷の未来を共に作っていこうと、そういう絆を育むことができたと思っております。感謝の気持ちでいっぱいです。厳しい選挙戦であっただけに、様々な試練を乗り越えることができたのは、本当に皆さんが支えてくださったからこそ乗り越えることができたと思ってます。
自民党・舞立氏:
非常に自民党に逆風が吹く中で、自民党、公明党の連立政権にご支援、ご協力いただいたすべての皆様方に感謝の思いでいっぱいです。私は特定枠ということで、いわゆる推薦合格と言うことで、なかなか実感が湧かないところではございますけどとにかく出川桃子さんとともに勝つことができた、私の初期の目的は達成することができて改めて皆様に感謝申し上げたい。
出川桃子氏:Q17日間の選挙戦を振り返って
選挙戦自体も17日間長かったんですけれども、それに至るまでの間も本当に半年近く活動重ねてきましたので、やはり地元の松江になかなかいる時間が取れなくて、鳥取県また島根県西部の方を重点的に回っておりましたので、ただいまという気持ちです。映像を見ると随分おっかない顔で訴えてたんだなってのを客観的に初めて見ました。
Q思わぬトラブルも発生しました。
祖母の暮らしている大社で街頭演説があったんですけれど、そこで酷暑だったので、目の前で体調を崩された高齢の男性がおられ、介抱に向かった時に車椅子を組み立てる時に、手をはさんでしまったんですが、それで病院に運んでもらって、骨折しているということで治療していただいたんですけども。そしたらそこに体調を崩された男性も運び込まれて来まして、それでその家族の方も駆けつけて来られて、その奥様がおっしゃるには、6月に入院された後に、退院されたばかりで、こういう暑い中での街頭演説に行くのはやめたほうがいいんじゃないかとご家族としても止められたそうなんですけども、それでもそのお父様は、「出川さんの街頭演説に行かないけん」ということで、もう家から15分、20分も歩いてきてくださったっていうのを聞きまして、本当に感謝の気持ちと、胸がいっぱいになりました。やはりその想いも聞いたので、再度演説の場へと戻りました。その方に象徴されるように、私たちが暮らしている山陰地方、今が正念場なんだという思いを多くの方と共有できたと思っております。
Q地方創生や東京一極集中是正に向けて
出川桃子氏:
地方創生というと地方の課題のように捉えられがちなんですけれど、私は日本全体にとっての持続可能な成長戦略としての地方創生を実現して行く必要があると思っておりますので、そうした姿勢で取り組んでいきたいと思っております。新たな国家戦略であり新たな成長エンジンなんです。
Q自民特定枠での選挙戦を振り返って
舞立昇治氏:
基本的にはこれまで衆議院選挙、参議院の青木和彦先生の選挙ですとか、そういった時の応援役に徹すると言う役回りという意味では、そんなに混乱はしなかったですけれども、候補者であって候補者でないような、政治家としてはやはり自分の選挙の時には自分の名前を言って、とにかく皆様の貴重な一票を何とかお与えくださいと言うことがですね、名前を連呼すると言うのが政治家冥利に尽きると思うんですけども、それができなかったもどかしさは初めて感じたと思います。
Q3期目への意気込み
2期までは若手の扱いで、3期目からは中堅というのが参議院の大体の扱いですので、今まで以上に愛するふるさと山陰と我が国、祖国日本の発展のために全力を尽くして行きたい意を新たにしております。
(合区について)非常に理不尽で不条理な制度だと思っており、合区が続く限りは、この特定枠と言う制度で救済するというのは、必要不可欠だと思っております。
できればこの特定枠が早くなくなるように、合区解消をできる限り早く実現することが一番だな考えています。
出川桃子氏:
選挙戦を戦う中で、政治に対する信頼が大きく揺らいでるということをひしひしと感じていたところでございますので、激動の時代であるからこそ、変革すべきものは何なのか、守るべきものは何なのか。そのことををしっかりと見極めた上で、変革して行くべきものは変革していく勇気、そして守るべきものは守っていく勇気を持って。先頭に立って政治改革を進めてまいりたいと覚悟したところでございます。
舞立昇治氏:
過半数割れと言う見込みは、これまでの政治とカネの問題をはじめとして、さまざまな失言等々ですね。様々な要因が考えられると思います。今回の結果を踏まえてこれまで以上に一つ一つ丁寧に野党の皆さんと協議しながら少しでも多く国民の皆さんの声を拾っていくような政策、予算に反映して行くことが求められていくんじゃないかと考えます。まずは足元の厳しい物価高、減税や給付、さまざまな賃上げにつながるような成長投資、県や市町村、地域の実情に応じたきめ細かな物価高、経済対策ができるような環境を整えていきたいと思います。その上で私は参議院の農林水産委員長をやっていますが、米価の問題が非常に問題視されているように、生産者目線と消費者目線に乖離がある現状の中で、生産者にとっても、消費者にとっても、お互いができるだけ納得できるような農産物の合理的な価格形成そして何よりこの食料安全保障の確立を図っていくためには、農業を頑張っていっても大丈夫なんだと、基盤整備をはじめさまざまな農林水産政策予算の拡充を図っていかないといけないです。特に厳しい現状にある中山間、過疎、離島地域の振興をはじめ、県や市町村、地方団体、そしていろんな地域の皆様の、地方創生の取り組みを人材面、情報面、財政面等から様々な面で全力で、国としてバックアップできるような環境を作っていきたい。
出川桃子氏:
山陰が抱える課題、多岐に渡りますけれどまずはこの人口減少に歯止めをかけていく、担い手を確保して行くことに全力で取り組んで参りたいと思っています。若年層の県外、都市部への流出というものが特に若年女性の一旦この地域を離れてしまうとなかなか戻ってくることが難しいという現実があります。地方創生を実現する上で、要となるのが若者や女性に選ばれる地方をいかに作っていくかが山陰の将来を左右する未来を決める大きなポイントになってくると思っています。私自身も島根県で子供を育てながら、仕事を両立してきた立場ですので、当事者の目線で若者が女性が暮らしたい働きやすい、そうした環境整備制度というものに全力で取り組んで参りたい。