20日に投開票が行われた参院選で、長野県選挙区は立憲民主党の現職・羽田次郎氏(55)が再選を確実にしました。この結果を受け、立憲民主党県連の杉尾秀哉代表が取材に応じ、今回の勝因や今後の政局について語りました。

杉尾代表は「自民党自体が有権者の信頼を失っていた。参政党が伸びたことも、自民が票を食われた一因」と分析。また「羽田候補が訴えてきた物価高対策が有権者の共感を得た」としました。

また、無党派層の中でも保守的な考えを持つ層が、選挙終盤に参政党へ流れたことで自民党候補に打撃を与えた可能性にも言及。「相当、政局が流動化してくる。我々が自民党に代わる政界再編のもう一方の核にならなければならない。そのつもりで、今日から動き出したい」と、今後の展望を語りました。

当選が確実となった羽田氏は、午後8時過ぎに長野市内のホテルで支援者と万歳三唱をして喜びを分かち合い、「政府の物価高対策は説明不足だった。私たちの方が訴えられたのだと思う」と語りました。

羽田氏は、故・羽田雄一郎氏の死去に伴う2021年の補欠選挙で初当選。今回は、共産・社民との候補一本化に加え、国民民主の支援も受けた野党共闘体制で臨み、2期目の当選を果たしました。選挙戦では「食料品の消費税ゼロ」などの物価高対策を前面に掲げ、「まっとうな政治を取り戻す」として政権交代可能な政治の実現を訴えて支持を広げました。

長野放送
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