参議院選挙・宮城選挙区で再選を確実とした立憲民主党の現職・石垣のり子氏が、20日夜、報道陣の取材に応じた。開票開始直後に当選確実となったことについて「6年間の地道な活動を評価していただいた」と述べ、チーム全体の結束による勝利だと振り返った。
石垣氏は、今回の選挙戦での勝因について「草の根の選挙、そして民主主義を守り抜こうという皆さんの心強い応援」と語り、有権者の共感と支援の広がりが再選につながったと述べた。
前回(2019年)は激戦の末の初当選だったが、今回は開票直後に当確が出る早い展開となったことについても、「6年間地道に続けてきた活動の延長線上に選挙があった。その積み重ねが評価された」と話し、日頃の活動と陣営の一体感が勝利の原動力になったと強調した。
今回の選挙戦では、物価高への対応や消費税ゼロなどの生活支援策を前面に掲げた。石垣氏は「特に生活が苦しいという実感はどこでも聞かれた。食料品の消費税ゼロを訴えたことに対し、『まずはすぐにやってほしい』という声が多く、スピード感を求める反応が強かった」と振り返った。
立憲民主党は、昨年の衆院選で宮城県内の小選挙区5つのうち4議席を獲得し、今回の参院選でも石垣氏が議席を維持した。石垣氏は、「衆院で流れをつくった以上、参院で政治を止めてはならない」として、衆参のバランスの重要性を有権者に訴えてきたことが支持につながったと述べた。
今後の取り組みとしては、まず「消費税ゼロを含めた税制改革」を掲げ、「公平な税制の実現を進めたい」と意欲を示した。また、6年間取り組んできた農業政策の立て直しも継続課題とし、さらに「人に始まり人に終わる」として、教育の充実にも重点を置く考えを示した。