夏の政治決戦、参議院選挙、17日間の激しい戦いが終わり、午後8時に投票が締め切られました。
富山選挙区は国民民主党・新人の庭田幸恵さんと自民党・現職の堂故茂さんが激しく競り合っています。

今回の参院選、定数1の富山選挙区には、自民党現職で3選を目指す堂故茂さんに対して、参政党新人で広告プロデューサーの田保智世さん、国民民主党新人で元民放アナウンサーの庭田幸恵さん、NHK党新人で会社員の佐藤明さん、共産党新人で県委員会書記長の坂本洋史さんの4人が挑む構図でした。
ここからは、フジテレビ系列でつくるFNNが投票日の20日実施した出口調査の結果をみていきたいと思います。
富山選挙区では60か所の投票所あわせて2306人の有権者に、誰に投票したか聞きました。

その調査結果では、国民民主党新人の庭田幸恵さんに投票したと答えた人が44.2%と自民党現職の堂故茂さんに投票したと答えた35.4%を上回っています。
そして、参政党新人の田保智世さんに投票したと答えた人は13.3%、共産党新人の坂本洋史さんは5.4%、NHK党新人の佐藤明さんは1.5%でした。
■支持政党別にみると



堂故さんは、公認を得た自民党支持層の7割、推薦を受ける公明党支持層の5割を固めましたが無党派層の支持は2割弱に留まっています。
一方、国民の庭田さんは、支援を受けた立憲民主党支持層の7割。公認を得た国民民主党の9割を固めたほか、無党派層の6割を押さえました。
田保さんは、公認を得た参政党支持層の7割を固めたほか、無党派層の1割を押さえ、坂本さんは、公認を得た共産党支持層の7割弱を固めましたが、堂故さん、庭田さんの票には及ばない見通しです。
■有権者の年代別の傾向

投票した人の年代別に分析したところ、堂故さんは、60代以上の5割の支持を集めています。
一方、庭田さんは、18歳から30代までの有権者の5割弱、40代から50代も5割から支持を集め、いわゆる現役世代からの票を取り込んだことがわかります。
■選挙の争点どう影響?
今回の最大の争点は物価高への対応でしたが、各党の政策が有権者の投票にどう影響を与えたんでしょうか。

調査では、与党が打ち出した現金給付を支持するか、野党が掲げる消費減税を支持するかについても聞いています。
その結果、現金の給付と答えた人はおよそ2割で、消費減税を支持した人はおよそ7割でした。

そして、消費減税を支持した人は半数が庭田さんに投票したと答え、減税を求める有権者の受け皿になったことがわかります。