札幌市の都市型水族館「AOAO SAPPORO」では、館内で初めて繁殖に成功したキタイワトビペンギンのひなが7月23日(水)から一般公開されます。2025年6月1日と4日に生まれたひなの、まだ飾り羽も赤い目もないあどけない姿が、ひと足先に映像で届いています。

 キタイワトビペンギンは、黄色い飾り羽と赤い目、くちばしが特徴のペンギンで、南大西洋のトリスタンダクーニャ島という、あまり寒い気候ではない地域に生息しています。「岩を跳ぶのが得意で、20センチ程度の段差なら軽々と跳ぶ“ジャンプ力に特化したペンギン”と言われています」とペンギン飼育担当の越愛華さん。

 今回生まれたひなもすでに10センチほどのブロックをぴょんぴょん跳び越えるほど活発。「小さいのにちゃんと“イワトビペンギン”しています。今だけしか見られない、大人とは違う見た目が本当に魅力的で、きっと皆さんにも“かわいい!”と思っていただけるはずです」と話してくれました。

 現在、ひなは展示スペースや親以外のペンギンたちにも少しずつ慣れてもらっている最中です。「一旦慣れさせて、落ち着いた状態になるのが大体23日ごろなので、その時にお客さんにも見てもらおうと考えています」

 「今の時期、ひなの状態は、なかなか見ることができないと思いますし、親から子に餌をあげるという光景も見られると思うので、お客様の学びにもなってもらえたらと思います」と越さん。

 さらに「体型的には、多分あと一か月くらいで体格は大人と同じくらいになると思いますが、飾り羽は1年に一度、換羽(かんう)という羽がすべて生え変わる時期を迎えないと生えてこないため、飾り羽がない状態のキタイワトビペンギンっていうのが見られるのも今の時期だけ」と話してくれました。

 7月23日から始まる一般公開では、6階の「ペンギンのラボ」で成長途中の愛らしい姿を、ぜひ観察してみてはいかがでしょうか。
(※公開日はペンギンの体調などにより変更となる場合があります)

北海道文化放送
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