7月19日午前、茨城県の大洗港から北海道・苫小牧港へ向けて航行していたフェリーが、岩手県沖でクジラのような海洋生物と接触しました。
乗客にけがはありませんでしたが、フェリーの運航に影響が出ています。
フェリーを運航する「商船三井さんふらわあ」によりますと、接触があったのは深夜便「さんふらわあ ぴりか」です。
大洗港を19日午前1時45分に出港した「さんふらわあ ぴりか」は、同日午前11時30分すぎ、岩手県の三陸海岸・トドヶ崎沖合を航行中に何らかの海洋生物と接触しました。
接触したのはクジラとみられています。
船は「何らかの生物と接触した」と船内にアナウンスをしました。
フェリーはそのまま苫小牧港に入港。車両や積み荷への影響もありませんでした。
苫小牧港で検査した結果、船の揺れを抑える装置「スタビライザー」に不具合が確認され修理をすることになりました。
「さんふらわあ ぴりか」は、7月15日に就航したばかりの新造船でした。
この影響で、7月20日(日)午前1時30分発の苫小牧発・大洗行きと、7月23日(水)午前1時45分発の大洗発・苫小牧行きの便が欠航。7月24日(木)以降の運航は未定です。
「商船三井さんふらわあ」の大洗~苫小牧航路には、「さんふらわあ ぴりか」を含む4隻が就航しており、当面の運航は他の3隻で対応するということです。