存廃が議論されるJR芸備線の観光利用などの可能性を探ろうと、休日に列車を増便する実証事業が7月19日から始まりました。
午前11時前、新見駅を出発した増便1号の下り列車が、新見市のJR矢神駅に入ると、利用客が次々と降りてきました。
今回の実証事業は、新見駅から、存廃が議論される芸備線の備後落合駅、備後落合駅から広島駅の間で行われ、土日と祝日に上下線を1本ずつ増便します。
国を中心に岡山県、広島県、沿線自治体、JR西日本でつくる再構築協議会が行うもので、観光利用などの可能性を調べます。
駅から観光地まで移動する周遊バスも運行し、19日は利用客がそのバスを使って新見市内の鯉が窪湿原を訪れました。
(利用客は)
「イベントが増えると利用者が増えるので活性化につながると思う。友達も芸備線を使って来ている人がいる。なくなったら利用できないので廃線したらだめかな」
増便の実証事業は、2025年11月までの土日、祝日の45日間行われ、駅からの移動手段として乗合タクシーも増やすということです。