19日、最後に残った東北北部で梅雨が明けました。
全国で本格的な夏が始まりましたが、いきなり猛暑に見舞われています。
そんな3連休初日は、土用の丑(うし)の日とも重なりました。
香ばしい音を立てながら炭火で焼かれるウナギ。
東京・目黒区の老舗ウナギ店「八ツ目やにしむら 目黒店」です。
開店前から約50人が列を作りました。
こちらの店では、大串を2024年と同じ3000円で提供しています。
ここ数年、うなぎ上りとなっていたウナギの価格ですが、2025年は稚魚が豊漁で価格が落ち着く兆しが出ているといいます。
店主の松本清さんは、「12月から始まるシラス漁がもう一回豊漁だって分かると、少し価格は下げられると思う」と話しました。
3連休初日の19日は、広い範囲で高気圧に覆われ、全国的に真夏の暑さとなりました。
19日に海開きした岩手・宮古市の浄土ヶ浜海水浴場では、子供たちが初泳ぎを楽しんでいました。
19日は東北北部でも梅雨明けが発表されました。
これで、梅雨のない北海道を除く全ての地域で梅雨明けしたことになります。
各地で気温も上がり、山形市で37.5度、鳥取・境港市で36.7度を観測するなど、日本海側を中心に猛暑日となったところが出ています。
本格的な夏を迎えた3連休初日。
多くの家族連れが訪れていたのは、千葉県の観光牧場「マザー牧場」です。
そのお目当てが、夏限定のびしょぬれイベントです。
大量の水が大砲のように飛び出すウォーターキャノンや、水が滝のように落ちてくる仕掛けなどを楽しんでいました。
訪れていた人からは、「ちょっと冷たかったけど気持ちいい。きょう暑いから」「冷たくて気持ち良かったです。夏だと思いました」などの声が聞かれました。
一方、愛媛・西条市の世田薬師では、夏の野菜、きゅうりを使った伝統行事「きうり封じ」が行われました。
積み上げられた約6000本のきゅうりには、健康や家内安全など、願い事が書かれた札が貼られています。
これを住職が、お経を唱えながら封じ込めていきました。
封じ込めたきゅうりは、力強い掛け声とともに、次々と境内にある穴に投げ込まれました。
きゅうりは土に溶けて水になり、病や災いが一緒に流れるといわれています。
この「きうり封じ」は300年以上続いていて、毎年土用の丑の日に行われるということです。