核兵器廃絶に向けた国際世論を醸成しようと、長崎市が広島市や国連大学と共同で行うポスター展が開かれています。
東京都渋谷区の国連大学で「ヒロシマ・ナガサキ原爆平和写真ポスター展」が始まり、初日の11日にはオープニングセレモニーが行われました。
長崎市 鈴木市長「いまの国際情勢は核兵器廃絶への道が険しくなるばかりでなく、再び使用される脅威も高まっている。国際社会がこのような状況だからこそ、私たちが声を上げ力を合わせて世論の大きなうねりを作っていくことが重要」
10歳のとき長崎市で被爆した三瀬 清一朗さん(90)が体験を語りました。
被爆者 三瀬 清一朗さん(90)
「体育館の中は夏の暑さと異臭が漂い、いたるところで水をくれ、水を飲ませてとしぼるような声。まさに阿鼻叫喚(あびきょうかん)の地獄絵図でした」
会場では、被爆前後の広島の町並みを仮想現実(VR)で体感できるイベントも行われました。
三瀬 清一朗さん(90)
「これ、360度見えるのは不思議ですね」
この展示は、8月17日まで開かれています。