7月19日未明、富士山の御殿場ルートでフランス国籍の男性が体調不良を訴え、警察や消防に救助されました。男性はいわゆる“弾丸登山”をしていたと見られています。

7月19日午前2時40分頃、富士山御殿場ルートの標高 約2200メートルの地点で、消防に「弟が体調不良を訴え自力で歩けない」という内容の通報が英語でありました。

体調不良を訴えたのはフランス国籍の男性(19)で、通報を受け警察と消防の山岳遭難救助隊が現地へと向かい、一緒に御殿場口新5合目まで下山し、救急隊に引き継ぎました。

男性は左足の痛みを訴えていたほか、高山病の症状が見られたものの、命に別条はありません。

富士山の静岡側をめぐっては、2025年度の夏山シーズンから県の条例に基づき登山規制が初めて実施されていて、午後2時から翌午前3時までの間に入山する場合は山小屋の宿泊を予約している必要がありますが、警察が通報を寄せた兄に確認していたところ、新5合目にある山小屋を予約していて、入山証となるリストバンドも着用していました。

ただ、山に登り始めたのは午後10時であることがわかっていて、事実上の“弾丸登山”と見られるほか、登山規制をくぐり抜けるために宿泊予約した可能性もあるということです。

テレビ静岡
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