能登半島地震で大規模な土砂崩れが起きた輪島市稲舟町。
18日住民たちが市街地への集団移転を坂口市長に要望しました。
輪島市役所を訪れたのは輪島市稲舟(いなぶね)地区の区長など3人です。

区長など:
「稲舟地区の集団移転に関する要望書従前のコミュニティ維持を前提として市街地へ集団で移転を進めたく本地区の総意として要望いたします」

住民が坂口市長に要望したのは市街地への集団移転。
稲舟町は去年の能登半島地震で大規模な土砂崩れが発生し長い期間に渡って避難指示が出ていました。
電気は地震発生から半年で復旧したものの水道は今も使うことができず、土砂が崩れた場所はいまだに復旧工事の目途が立っていません。
住民はほとんどが60歳以上で山間部のおよそ20世帯が病院やスーパーに近い市街地への集団移転を希望しているということです。

稲舟地区・歌見 敬志区長:
「こんな怖い場所にはおれんという人がほとんどでね。とりあえず稲舟を出ようということで集団移転をという話になったんですけど、数十年生活してきて帰れば懐かしさも当然ありますし、できることなら家を建てて住みたいとみんな思っていると思うんです。それが現実できない状態ですので仕方ないかなと」

坂口市長:
「ある意味つらい部分もありますし大変重い決断だという風に思っています。
災害公営住宅も合わせてみなさんの希望が叶えられるようにしっかりと協議していきたいと思っています」

輪島市内で集団移転を要望したのは門前町(もんぜんまち)浦上(うらかみ)地区、別所谷町(べっしょだにまち)に続いて3例目です。

石川テレビ
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