宮城県内では梅雨明けとなりましたが、一方で、この梅雨の期間中、県内では雨の量が平年より少なくなりました。大崎市の鳴子ダムでは貯水率が例年の2分の1以下に減少していて、管理所などはほかのダムと連携して、放流量を調整することを決めました。
鳴子ダム管理所によりますと、ダムの貯水量は7月18日午前9時時点で41.2パーセントで、例年の2分の1以下となっています。
鳴子ダムは大崎市や美里町、涌谷町の水田に農業用水を供給していますが、今後も雨が降らず、効果的な対策を講じなかった場合、水稲の出穂期を迎える8月7日には貯水量がゼロになる見通しです。
こうしたなか、18日、関係者が出席した会議では、例年より貯水率が高い岩堂沢ダムの放流量を増やし、鳴子ダムの放流量を減らすことで、水量を維持する方針が決まりました。
鳴子ダム管理所 小嶋光博所長
「下流の農家の皆さんにも取水調整をお願いしながら、稲が一番水を必要とする時期をなんとか乗り切りたい」
放流の調整は7月22日から8月8日まで行われる予定です。