「これからはばたく予定」にしては、すでに高い

グレーや白の体に薄ピンクのくちばしと足の色合いが美しく、滑らかな羽毛を丸めたふっくらとした姿が愛らしい文鳥。

人に懐きやすい賢い鳥として知られ、信頼関係を築くと「手乗り」となってくれるのも大きな魅力だ。
ピッという控えめな鳴き声が耳に心地よく、ニオイも気にならず費用面でも飼育しやすいため、ペットとして人気を博している。

そんな文鳥の新たな魅力が伺える1枚の写真が、いまツイッター上で話題を呼んでいる。
「これからはばたく予定の文鳥」というコメントとともに投稿されたその姿をご覧いただきたい!




ぴったりと体に沿わせて羽をたたみ、宙に浮いている文鳥。白い体に映える薄紅色の足を器用にクロスさせ、真顔でこちらを見つめている。一糸乱れぬ佇まいに動きは感じられず、まるで不思議な力が働いているかのようだ。
そして「これからはばたく」にしては、後ろに見えるソファーとの位置関係で床からは結構な高さだと思える。

この写真をめぐってTwitterでは、「もふもふミサイル」「これはフィギュアスケートのジャンプをしてる足」「ゲームのバグみたいで笑いました」「可愛さのK点越え」などとコメント欄は盛り上がり、“いいね”の数は5万9000を超えた(1月24日現在)。

投稿者のharukas(@puredrive0104)さんは、写真の白文鳥のほかに桜文鳥2羽(うち1羽は雛)を飼育する文鳥好き。
3羽の文鳥たちの日常を収めた写真や動画をツイッターに投稿し、手に乗って甘えたり、家の中を自由に歩いて飛んだり、楽しそうに水浴びをしたり、時には仲間同士でじゃれていたりする可愛らしい文鳥の姿は、多くのユーザーたちの心を和ませている。

今回の写真は、Nikonのデジタル一眼レフカメラ(D7500)で撮影したというが、これはどんな瞬間を切り取ったものなのだろうか?
飼い主のharukasさんに聞いてみた。

「足をクロスさせるのは個性かも」

ーーこの写真はどういう状況をとらえた?

文鳥は「波状飛行」という飛び方をします。短い羽ばたきと、翼をたたんだ滑空を繰り返す形です。今回はその翼をたたんだ瞬間が撮れました。
写真を見返して「こんなふうに飛んでたの!?」と驚きました。
足ですが、この白文鳥はどうも足をクロスしていることが多い一方、他の2羽はそんなことはないので個性かもしれません。
飛びづらさはあまりないように思います。

左:今回のジャンプ 右:羽を広げたジャンプ
この記事の画像(4枚)

ーー飛んだのは床から?

飛んだのは、床からソファではなく、ソファの背もたれ部分から床に向かってです。
ソファの高いところからジャンプ、羽をたたんだ状態から波状飛行に入り羽ばたき、床に座ってカメラを構える私の手に着陸という流れです。

ーー撮影には苦労した?

ピントを合わせて、この辺りを通るだろうなというところでカメラを構え待ちますが、それが成功することは非常に稀で、試行錯誤しています。ピントが合わなかったり見切れていたりと、失敗がほとんどです。


「これからはばたく」というコメントで、文鳥が脚力だけでこの高さにジャンプした姿を想像してしまったが、実はソファからはばたいた後、波状飛行してカメラに向かってくる瞬間をとらえたものだった。
波状飛行については、桜文鳥が飛ぶ様子をharukasさんが撮影した動画を見てもらうと分かりやすい。

「文鳥たちは、仲が良いとは言えません」

ーーこの白文鳥のプロフィールを教えてください。

名前は「ピコ」で2歳のオス、体長は14cm、体重は25gです。


ーーどんな食べ物や遊びが好き?

粟の穂と、にぼしが大好物です。遊ぶというよりも、人間の手に乗りゆっくりするのが楽しいようです。
甘えん坊ですが、気の強い一面もあります。


ーー仲間の文鳥たちとの関係は?

白文鳥は2017年の3月から、その3ヶ月後に桜文鳥、2018年10月末にもう1羽の桜文鳥(雛)がやってきたので、ピコは「先輩」です。
後輩文鳥には自分の歌を聴かせたり、機嫌が悪ければ近づくだけで威嚇したりします。あまり仲が良いとは言えません。

ケンカしたり、一緒に遊んだり

過去の投稿を見てみると、湯たんぽを巡って言い争いをするなど(お互い眠くなり終結したとのこと)、怒るピコとしらばっくれる桜文鳥は確かに“仲良し”ではないかもしれない。
しかし、桜文鳥と連れ立って飛んだり、走り方を指導するように先導したり、首を振る動きがシンクロする場面もあった。
雛の桜文鳥とも寄り添う姿が見られ、harukasさんが「いないと思ったらケージの裏で相談を受けていた」と報告しているように、3羽はケンカもするが互いを思いやる気持ちもある、思春期の兄弟のような関係なのかもしれない。

 文鳥をイメージした絵文字「∧( 'Θ' )∧」「( •ө•)」を使うほど文鳥への愛情が深いharuksさん。
「彼らのおかげで、私もとても楽しい生活が出来ています。鳥を飼っていると言うと『インコならわかるけど文鳥は知らない』という方も多く、文鳥の魅力がもっと伝わればいいなあと思っています」と話してくれた。

(左)後輩雛の相談を受けるピコ (右)飼い主に甘えるピコ