鳥取県の後期高齢者医療広域連合が、後期高齢者の医療保険分と介護保険分の自己負担額が上限を超えた場合に支払われる療養費を、本来支払われるべきでない人に過剰に支払っていたことが分かりました。対象は342人で、総額約480万円にのぼっています。
過剰に療養費が支払われたのは、自治体が障害のある人などを対象に医療費の一部、もしくは全額を助成する「特別医療費助成」の対象者です。
対象者は県内342人で、過剰に支払われた総額は478万円余りとなっています。
このうち1件あたりの最大額は約22万で、先月30日に振り込まれました。
今回支給された療養費は、後期高齢者の医療保険分と介護保険分の負担額が上限を超えたときに支払われますが、「特別医療費助成」を受けている人は対象外となっていました。
管理する鳥取県後期高齢者広域連合によると、委託業者が支給データを作成する際、療養費の支給対象外となる人のデータが反映されない期間に支給データを作成したため、誤って支給してしまったということです。
広域連合は、再発防止策として委託業者に対し、業務手順の徹底と依頼した作業が正しく行われているか確認する体制の整備などを行うほか、誤って支給した人には、電話と文書でお詫びと訂正を行い、過払いとなった分については返還をお願いするということです。
今回のミスについて広域連合は、「ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
あってはならないことで今後は再発防止に務め適正に事務を行っていきます」とコメントしています。