フードロスをなくそうと、安来市の梨農家が、カメムシによる被害などで出荷できなくなった梨を活用して飲料を開発、13日から販売を始めました。

安来市の道の駅で販売が始まった梨のドリンク「潤梨」。
カメムシによる被害などで出荷できなくなった梨を砂糖や水を使わず、発酵させ、そこに松江市の大根島特産高麗人参をブレンドしました。

岡本楓賀アナウンサー:
お酢の香りが強いんですけど、しっかり梨の風味も生きていて、相性抜群で飲みやすいです。

試飲した人:
「おいしい!うまいうまい。」
「飲みやすい。年齢的にも高いので、これ飲んでピチピチした肌になるといいと思います。」

ドリンクを開発したのは、安来市の梨農家 板持浩二さん。
これまでにも自身で育てた梨を受験生を応援する「合格間違い梨」や、プロ野球・阪神タイガースの必勝を願う「優勝間違い梨」など、ユニークなネーミングで販売、話題になりました。

その板持さんが梨を使った新商品を考えた、そのわけは…。

まちがい梨ジャパン 板持浩二代表:
去年はカメムシで被害が多かったですが、被害梨を救いたいという想いで作ったのが、この潤い美人間違い梨、略して潤梨。

梨農家にとって、悩みの種が毎年2割近く出てしまう規格外の梨。
特に2024年は、暖冬の影響でカメムシによる被害が続出し、収穫の6割以上が規格外になる過去最悪の結果でした。

そうした梨をできるだけムダにしないようにと活用法を研究。2025年3月、2年がかりでこのドリンクを商品化しました。

今後、売れ行きが好調であれば、ほかの梨農家からも規格外の梨を買い取り、農家の収入安定につなげたいということです。

まちがい梨ジャパン 板持浩二代表:
毎年何パーセントか(規格外が)出てしまう。少しでも副収入になれば。
この潤梨を飲んで、うるおい美人になること間違い梨!

梨の成分により、美肌効果も期待できるというこのドリンク、飲んだ人の肌も梨農家も潤おわせる、かもしれません。
この梨のドリンクは、安来市の道の駅のほかインターネットでも販売されています。

TSKさんいん中央テレビ
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