今、大流行中のインフルエンザで病院の集団感染が起こった。

長野県松本市の松本協立病院で1月に54人のインフルエンザの集団感染が確認され、28日に佐野達夫院長らが会見を行った。

今回の感染で大多数を占めたのは、患者ではなく病院職員。患者の19人を上回る35人がインフルエンザに感染し、全員がワクチンを事前に接種していたという。

上島邦彦副院長は「非常に予防接種の効果が乏しいのではないかと感じざるを得ない状況」とした。

国立感染症研究所によると、23日現在、インフルエンザの患者は約213万人で、前の週より3割以上増えている。全都道府県478地点では警報レベルに達している。

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インフルエンザに感染した職員は予防接種をしていた

80代の患者2人の死亡が確認された松本協立病院では、流行期間に入った2018年12月17日から面会制限を行い、人数を1人に限定したり、マスク着用、手洗い推奨をしていた。

しかし、1月11日に最初のインフルエンザ患者を確認。南4病棟で入院していた2人の患者が感染した。その後、5つの病棟のうち、4病棟に拡大し、最初の南4病棟と2階の南2病棟は特に被害が大きく死者も出ている。

初期の患者には、発熱がなかったのも対応が遅れた原因としている。

さらに、98%以上の職員がインフルエンザの予防接種をしていたが、感染してしまった。

だが、池袋大谷クリニック・大谷義夫院長は「ワクチンを打っても発症はありえます」としつつ、「インフルエンザを発症してもワクチンを打つことによって、高齢者では82%の死亡を阻止するデータがありますから、重症化を防ぐには非常に有効」という。

新薬「ゾフルーザ」への懸念…

感染リスクとともに、もう一つ不安の声が上がっているのが新薬「ゾフルーザ」に浮上した新情報。

1回服用するだけで済むことで注目を集めている「ゾフルーザ」だが、国立感染症研究所によると、横浜市で服用した6~7歳の2人に耐性ウイルスが検出されたことが発表された。従来のウイルスに比べて、ゾフルーザは効きにくいという。

日本感染症学会インフルエンザ委員の廣津病院・廣津伸夫院長は「変異ウイルスが出るというのは治験の時から分かっていた」と話す。

第Ⅲ相臨床試験のデータによると、臨床試験の段階でゾフルーザの耐性ウイルスは12歳以上で9.7%とされる一方で、12歳未満は23.4%と子どもほど高い割合で検出されている。

しかし、廣津院長は「症状は長引くが、ゾフルーザを全然飲まないよりかはいい。全く薬を使わないで放っておくよりも効果としてはある」とした。

さらに、今試験目前の受験生や先生もインフルエンザへの対策に追われている。受験生を抱える学習塾では加湿器や除菌グッズを完備し、対策を強化している。

学習塾ペガサスの門倉正学取締役は「教師はインフルエンザ対策として、除菌プレートを首からぶら下げていたり、子どもたちの清潔を保つために、うがいやマスク着用を指導している」と話した。

(「めざましテレビ」1月30日放送分より)

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