松江市が、2026年4月の譲渡完了を目指して進めている「ガス事業の民営化」をめぐり、市の執行部は、優先交渉先の企業と事業譲渡に関する仮契約を2025年4月に結んだことを議会に報告しました。
松江市の上定市長は、5日に開かれた市議会の全員協議会で、ガス事業譲渡の優先交渉先として兵庫県伊丹市の伊丹産業と東京電力エナジーパートナーのコンソーシアムを選定した過程について、議員に対し初めて説明しました。
この中で、4月9日に優先交渉先の企業と基本協定を結び、5月30日に事業譲渡の仮契約を結んだことを明らかにしました。説明を受け、出席した議員からは…。
森脇勇人市議:
きょうが初めてガスの検討委員会の話を聞いたということになるんですが本来であればこの全員協議会で基本協定を結びたいんだけどいかがだろうかというようなスタイルでいくべきじゃなかったのかなと。
選考過程や選定後の手続きを進めるうえで、議会への説明が十分ではなかったと指摘する声が上がりました。
これに対し上定市長は…。
上定市長:
今回の我々の考え方としては、6月議会で譲渡についてお諮りする前に話をさせていただこうと。
市長、市議の選挙と仮契約など交渉先との手続きの期限が重なり、議会への説明がこの時期になったと釈明、今後は適切なタイミングで説明や意見交換をしたいとしました。
上定市長は、事業譲渡に関する議案を6月17日に始まる6月定例議会に提出、議決を経たうえで、優先交渉先と本契約を結び、2026年4月の譲渡完了を目指すことにしています。