高松市のあなぶきアリーナ香川がオープンして5月24日で3カ月を迎えました。大型イベントやコンサートの開催に沸いた3カ月。これまでの経過と今後について香川県の池田知事に聞きました。
今をときめくモデルやアーティストがランウェイを彩ります。5月6日にあなぶきアリーナ香川で行われた「東京ガールズコレクション」通称、TGCです。総勢69組112人が出演し延べ9800人が来場、会場のアリーナは若者たちの歓声に包まれました。
(香川県 池田豊人知事)
「東京ガールズコレクションの、イベントとしてのパワーを改めて思い知った」
こう振り返るのは香川県の池田豊人知事。あなぶきアリーナ香川のオープンから無事3カ月を迎え、まずは胸をなでおろしたと話します。
(香川県 池田豊人知事)
「香川県立アリーナ、開館いたします」
2025年2月24日に鳴り物入りでオープンしたアリーナ。こけら落とし公演では国民的ロックバンド、サザンオールスターズのライブが行われ連日、会場は熱狂の渦に包まれました。心配された交通渋滞や混雑はこれまでほとんど起きず、周辺の商店街では売り上げや人通りが2割から3割増えたという報告もあります。
この3カ月間、まずは順調な滑り出しを見せました。
(香川県 池田豊人知事)
「県内では見ることができなかったアーティストのコンサート、スポーツのイベント、ファッションショー、こういったものが見ることができて県内の人も身近にショーを体感できる。これが一番の成果」
アリーナ自体を集客の舞台とする取り組みも進めました。3月にはプロジェクションマッピングが行われ3日間で3万3000人が来場、約8700万円の事業費に対して2億円を超える経済波及効果があったということです。このプロジェクションマッピングは2025年度も開催予定です。
(香川県 池田豊人知事)
「時期については、まだ未定だが、もともと外出の動機づけのあるハロウィーンやクリスマス、バレンタインなどの時期に開催を考えていく予定」
周辺環境も変化しまちづくりにも影響を与えています。アリーナのオープンに合わせて周辺の道路は歩行者天国化されたり歩道を広げたりして歩きやすい環境が整備されました。さらに4月からはJR高松駅の横に徳島文理大学が移転、学生や教職員、約1500人が集う新たな拠点がアリーナの近くにできました。
(香川県 池田豊人知事)
「徳島文理大学の若い人の日常的な流れは非常に大きいものがあり、期待している。さらにこのエリアに飲食などの目的地をつくって、さらに人の流れをつくっていきたい」
アリーナ周辺に目的地をつくる。この点が今後の課題となっています。北側の土地の有効活用などで県は、アリーナを中心に常に人が集うエリアを目指しています。
(香川県 池田豊人知事)
「飲み物とか軽食などの店はニーズがある。そういうものができると、そこでお茶をしよう、食事をしようと、目的としての流れもできる」
県都の新たなランドマークとして誕生したあなぶきアリーナ香川。3カ月を経たいま、単なる施設としてだけではなくて人が常に集まる核としての役割に期待が高まっています。
(香川県 池田豊人知事)
「日常的にアリーナに来てもらって、その中でも、周辺も含めて楽しんでもらえるような、そういう運用を心掛けていきたい」