岩手県内の最高齢は大船渡市の109歳の女性で、9月20日、入所する施設でオンラインの敬老会が開かれた。

明治から令和と5つの時代を生き抜いた女性がどんな人生を歩んできたのか取材した。

大船渡市の介護施設で開催された敬老会。74歳から109歳までの男女39人の入所者が集まった。

例年、入所者の家族も出席するが、2020年は新型コロナウイルス対策としてオンラインでの参加。中には、約1年ぶりに会話をした家族も。

千葉からオンラインで参加の家族

「岩手の方にまったく帰ることができず会えなかった。もっともっと元気でいてほしいと思う」

千葉から参加した家族の父・寺澤正直さん(91)

「わたしをはじめ高齢者の人たちは、きょうの日が一番良い日だったと心で感謝していると思う」

鴨野チヨノさん(109)

「ただいま、敬老会、はじめます」

開会のあいさつを務めた、鴨野チヨノさん。明治44年生まれ、9月4日で109歳になった。

アトラクションの一環で、昔から大好きだという大船渡の郷土芸能「権現舞」が披露されると…。

鴨野さんと演者のやりとり

「おっきい声でもう一回、『ガガニコニン』」

「ガガニコニン」

一緒に掛け声を口ずさみ楽しんだ。

滝澤悠希アナウンサー

「現在29歳のわたしよりも4倍近く生きている鴨野さん。これまでさまざまな経験をしてきた」

大船渡市盛町生まれの鴨野さん。

20代の時に東京に移住し結婚した。

しかし、第2次世界大戦で夫を亡くして大船渡に帰郷。

女手一つで子育てに奮闘してきた。

現在、市内には義理の娘などの家族が住んでいる。

鴨野さん義理の娘・美枝子さん(77)

「『駄目かな』という時が何回もあったが、それでも治る気力・体力・免疫力にはびっくりしている」

さらに1960年の48歳の時には「チリ地震」の津波、2011年の99歳の時には「東日本大震災」を経験。

度重なる苦難があったものの、力強く生き抜いた。

鴨野さん義理の娘・美枝子さん(77)

「(津波は)戦争より大変と言っていた。(ただ)何があってもくよくよしない、それが一番の長生きの秘訣だと思う」

いまは耳が聞こえにくくなり口数は少ない鴨野さんだが、インタビューの際、再び「権現舞」のリズムを自分なりに声に出しホッコリさせてくれた。

鴨野チヨノさん(109)

「ドドスコドンドンドン。ドドスコドン。ドドスコドンドンドン。ドドスコドン」

さらに、わたし滝澤、「権現舞」の獅子頭「権現様」を手に付けた鴨野さんに頭をなでていただいた。

滝澤悠希アナウンサー

「ありがとうございます。長生きできそうです」

会の最後には、地元のチンドン屋「寺町一座」がのパフォーマンスを披露し、大いに盛り上がった敬老会。

会場は笑顔に包まれ、鴨野さんをはじめ入所者みんなで長寿の喜びをかみしめていたようだった。

今回は、新型コロナウイルスの簡易検査を受けて「陰性」を確認した上で、特別に取材をさせていただいた。