大空を自由に羽ばたく鳥。
ふと空を見上げて、「一緒に空を飛べたらなぁ」…なんて思ったことはありませんか?

そんな夢のような出来事が現実になった映像が、FNNビデオPostに届いた。

ネパール発祥の「パラホーキング」とは?

この映像は、静岡・東伊豆町の稲取細野高原で1月26日、撮影されたパラホーキングの様子。

「パラホーキング」とは、ネパール発祥で、保護したタカなどの猛禽(きん)類を野生に戻すトレーニングから発展したもの。
パラグライダーで空中遊泳していると、タカが手や肩に止まったり、一緒に並んで飛ぶことができるのです。

映像の投稿者で、パラホーキングを日本で挑戦している、パラグライダーインストラクターの伊代野正成さんに話を聞きました。

ーーパラホーキングを始めたきっかけは?

伊代野正成さん:
子どものころから鳥が好きで、「いつか鳥と一緒に飛びたい」という憧れがありました。
以前、体調を崩し、パラグライダーから遠ざかっていましたが、回復の兆しが見えてくると、憧れへの思いが強くなりました。

成功のカギは、タカとの信頼関係

ーー映像に映っているタカは?

伊代野正成さん:
ハリスホーク(日本名: モモアカノスリ)の「カノン」(オス・1歳6カ月)です。

ハリスホークは、とても人懐っこい性格で、飼い主の愛情にも応えることから、タカ狩りに用いられる種類のタカです。

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ーートレーニングとは?

ひなのころから自宅で飼い始め、毎日一緒に過ごしていました。
パラホーキング以前に、タカの訓練の基本は、腕におとなしく乗せ続ける行為「据え」がとても重要になります。
そのため、初期段階の3カ月くらいは、1日平均5時間、カノンを腕に載せて生活していました。

当初は、パラグライダーを見て怖がって悲鳴を上げていましたが、徐々に慣らし、トレーニング開始から4カ月ほどで、一緒にフライトできるようになりました。

子ども時代からの夢

ーー成功した時、どんな気持ちでしたか?

伊代野正成さん:
知人たちの協力もあり、2018年1月に初めて成功しました。
7~8分ほどの時間でしたが、「鳥と共に空を飛ぶ」という長年の夢がかない、達成感と高揚感に包まれるフライトでした。

パラグライダー専門誌「パラワールド」編集部の担当者によると、「パラホーキングを成功させたのは、伊代野さんが日本人初。パラホーキングは、パラグライダーの技術に加え、鳥との信頼関係が求められるため、難易度が高いアクティビティーです」と、話していました。

多くのパラフライヤーにとって、究極の夢をかなえた伊代野さん。
強い絆で結ばれたカノンとの、今後の活躍にも期待が集まります!