【鶴丸アナウンサー】
ここからは司法担当の野口記者とお伝えします。よろしくお願いします。
【野口記者】
よろしくお願いします。
【鶴丸アナウンサー】
裁判官は「被害者の資産をとことんまでむさぼり尽くす」とかなり強い表現をしていましたね。
【野口記者】
はい、判決によりますと被告は認知機能が低下した女性の「遺産の分割協議」を助ける素振りをして、大金を自分の口座に移すだけでなく、自宅の売却まで主導し、代金を詐取しています。被害女性は資産や自宅を失い、現在は荷物もほとんど持たないまま生活保護を受けながら過ごしているわけですから、妥当な表現ではないかと思います。
【鶴丸アナウンサー】
検察側からは懲役8年が求刑されていましたが6年の判決というのはどのような判断だったんでしょうか。
【野口記者】
はい被害弁償もされていない中で、判決では相当期間の懲役刑の実刑を科すべきとした一方、「長年、町議会議員や市議会議員を務めるなど地域に貢献した一面もある」などとしています。判決を受けている間被告は力なく机をずっと見つめていましたが、他人の財産をほぼすべて搾り取り、自治会長会の預金を横領するなど地域にもたらした影響は計り知れないといえます。
【鶴丸アナウンサー】
ここまで野口記者でした。
【野口記者】
ありがとうございました。