「杜の都の早慶戦」とも呼ばれる仙台一高と仙台二高の野球定期戦が、5月10日に行われました。戦後80回目となる今年も全校生徒による大応援の中、両校がプライドをかけてぶつかり合いました。
1900年に始まり、戦後80回目となる仙台一高・二高野球定期戦。今年も全校生徒の大声援が球場を揺らします。
二高は1回裏2アウトながらランナーを2塁において、4番の高橋宏武選手。高橋選手は兄二人も二高野球部で定期戦に出場しましたが、いずれも敗れています。自分はどうしても勝ちたいと強い思いで臨みました。しかし、ここはチャンスを生かすことができません。
1点を先制した一高は6回、川村選手がレフトスタンドへホームランを放つなど、一挙4得点。5対0と突き放します。
二高はその裏、高橋選手がフォアボールを選ぶなど満塁のチャンスを作り、ショートゴロの間に1点を返します。しかし、その後は一高が得点を重ね、リードを広げます。劣勢の二高も逆転を信じて最後まで声を枯らします。
しかし、一高が16対2で二高を破り、定期戦5連覇を達成。戦後の通算成績は、一高37勝二高32勝9引き分けとなりました。敗れた二高ナイン。悔しさ、思いがこみあげます。
仙台二高 3年 高橋宏武選手(Q.2人の兄に伝えたいことは?)
「勝てなくて申し訳ないというのと、でも楽しめたよって」
激しく戦ったライバル同士も試合が終われば大切な仲間。互いの健闘を称え合いました。
勝利した一高は学校に戻って伝統の祝勝会を行いました。
仙台一高 金子雄晴主将
「5連覇という学校全体が期待していたものがかかっていたので、プレッシャーもありましたけれど、応援があって勝てたと思うので感謝しています」
120年以上の歴史を持つ伝統校が熱くぶつかり合う定期戦は、これからも歴史を重ねていきます。