ベガルタ仙台は公式戦8試合負けなしで2位となっていますが、上位は1試合で順位が変わる大混戦状態となっています。そんな中、仙台は5月10日、自動昇格圏内を争う大宮と対戦。序盤の大一番ともいえる一戦に挑みました。

過密日程となっていた連戦の最終戦。

ベガルタ仙台サポーター
「大宮がホームで無敗なので、打ち崩すのは仙台しかいないだろうと。大宮サポーターに負けないように頑張って応援する」
「全試合の中でも分岐点になる」

敵地、大宮に駆けつけた多くの仙台サポーター。2位と3位の直接対決を前にチケットは完売となりました。

スタメンは前節から5人変更。ホームさながらの雰囲気を作り出すサポーターとともに戦います。序盤、ペースは仙台、セットプレーから惜しいシーンを作るなど大宮陣内に押し込みます。

しかし、前半16分でした。細かいパス回しからゴール前に侵入されると、一度、林がシュートをはじくもののこぼれ球を押し込まれ失点。ホーム大宮に先制を許します。

その1点をきっかけに流れは大宮に。ゴール前で耐える時間が続くと前半31分、シュートを再び林が1度はじきますが、再びボールは大宮へ。クロスのこぼれ球を豪快に蹴りこまれ失点。前半で2失点を喫したのは3月の磐田戦以来。2点ビハインドで前半を終えます。

このままでは終われない後半、最大のチャンスは19分に訪れます。左サイドバックの石尾が抜け出し中へ、こぼれ球を左足で振りぬいたのは武田!わずかにクロスバーに嫌われ点差を縮められません。

流れは完全に仙台となった中で迎えた後半31分でした。左サイドを崩され中に送り込まれると、落ち着いて流し込まれ3失点。堅守が崩壊し、上位対決をものにできなかった仙台。9試合ぶりの敗戦となりました。

GK 林 彰洋選手
「あのサポーターの声を聞いて、心底悔しい気持ちになったし、僕らが上を目指すにあたって、この敗戦で沈んでいてはいけない」

MF 郷家友太選手
「きょうの借りを次の千葉で返したいのと、たくさんのサポーターがまた来てくれるみたいなので、きょうのような結果は許されない。次節千葉に勝って仙台に帰りたい」

仙台放送
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