今、見頃を迎えているポピーですが、同じケシ科の植物で「違法なケシ」もこの時期、身近に咲いています。県は、「見つけたら連絡してほしい」と呼びかけています。

【ポピーを見に来た人】
「ポピーとですね、似ていますね。ここがちょっと違うかな、似てますね」
「何の花ですか。花を見ればなんでもきれいだと思う」

4月から5月に薄紫のかわいらしい花を咲かせる「アツミゲシ」。
ポピーやヒナゲシなどと同じケシ科の植物です。
実は麻薬の原料になる、違法な植物です。
県は、アツミゲシが花を咲かせるこの時期に合わせ、週に1回程度パトロールや引き抜き作業を行っています。
8日は職員5人が約2000本のアツミゲシを引き抜きました。

【佐賀県健康福祉部薬務課 寺戸裕一さん】
「違法なケシは葉のふちが不規則にギザギザになっていて茎を抱きこむような形で葉っぱが生えているのが特徴です。こっちは違法ではないケシなんですけど、葉っぱの切れ込みが深くて茎も抱き込むような形で生えていないというところで特徴的かなと」

道路の端や用水路の近くなど県内全域で見られ、繁殖力が強いため、風でタネが飛ばされるとすぐに増えます。
県は違法なケシが生えているのを見かけたら県の薬務課や保健所、警察に連絡してほしいと呼びかけています。

サガテレビ
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