岡山・香川の頑張っているアマチュアアスリートを応援する「キラキラアスリート」。今回紹介するのは、2025年2月9日に井原市で行われたOHK杯岡山県小学生バレーボール新人大会・決勝大会、女子の部で優勝した、岡山市の大元スポーツ少年団の皆さんです。
岡山県内から男子・女子、そして男女の「混合」の3つの部門に分かれ、小学校5年生以下の新チームが一堂に集まり、トーナメント形式で行われるこの大会。9日に行われた新人大会女子決勝は大元スポーツ少年団と井原市のいばら出部JVCの対戦となりました。
試合は大元が第1セットを先取。続く第2セットは7番・松原綺音(あやね)選手(5年)のスパイクなどが決まりストレート勝ちかと思われましたが、いばら出部も冷静につなぐバレーで粘りを見せ、試合はフルセットに。第3セットも接戦が続きましたが大元が引き離し、12年ぶり7回目の優勝を果たしました。大会の最優秀選手には松原選手が選ばれました。
表彰式終了後、大元スポーツ少年団・女子選手の皆さんに話を聞きました(学年は大会当時、聞き手:OHK岡山放送 西村和子)。
Q:大会を振り返って
(大元スポーツ少年団 犬飼心渚(ゆな)主将(5年))
「良かったところは、みんながコートの中で本気で喜んだり、失敗した時も、いつでも笑顔を忘れずに喜んでいたのが良かったです」
Q:新人大会ではチームとしてどんなことが成長できたと思いますか
「サーブとか、レシーブとか。トスがみんな成長したなって思います」
Q:決勝戦はフルセットにもつれ込んだ。相手の粘りが凄かったと思うが、相手の粘りに対してどう勝とうと思いましたか?
「間に落としたり、狙ったりしてなんか気をつけました」
Q:第3セット、両チームとも「これは難しいな」と思うものも拾って、拾っての連続だった。レシーブ練習とかはどれぐらい頑張っていますか?
「レシーブの練習が結構多いので、レシーブ練習を頑張っています」
Q:2日間通してチームの中で、自分を含めて誰が一番頑張りましたか?
「松原綺音選手です」
(その松原選手に)最優秀選手賞受賞、おめでとうございます。
(松原綺音選手)
「ありがとうございます」
Q:副賞のクッションを手にした感想を教えてください
「練習した甲斐があったなって思いました」
Q:大会2日間を振り返って、自分ではどんなところが良かったと思いますか?
「サーブをミスなく打てたりとか、相手のコートに狙って打てたりとかしたところがいいと思いました」
Q:(ドライブと呼んでいる)スパイクサーブを普段から打とうっていうのは、何かきっかけがあるのですか?
「いや、特に」
Q:自分のサーブで相手の守備はかなり乱れたと思うが、自信になっていますか?
「はい。なっています」
Q:スタンドからたくさんの保護者が応援していましたが、日ごろから応援してくれている周囲の人や保護者にはどんなことを伝えたいですか?
「いつも応援してくれてありがとうという気持ちでやっています」
Q:前年はベスト16で敗退。ベスト8の壁を破るためにどんなことを克服したいですか?
(犬飼心渚主将)
「サーブカットとか、スパイクカットを頑張りたいです」
Q:今後の意気込みを教えてください
「全国優勝です」
男子チームとともに優勝を果たした大元スポーツ少年団。指導する槙井信治さん(66)は松原選手のスパイクやサーブの安定感を最も評価していました。
地元の小学校で行う週に4日の練習では“当番制”で決めた練習リーダーが仕切るようになっていて、指導者はそのリーダーが依頼してきた時に手伝うようにしているそうです。その練習の大半を占めるレシーブでは膝の使い方と手の出し方に力を入れてきただけあって、試合でもその練習の成果が目に見え、松原選手を中心とした攻撃につながりました。
2024年の全国大会ではベスト16に終わった大元スポーツ少年団。全国優勝のために犬飼主将が一番に頑張りたいと話したのもレシーブ練習でした。チームは「まだまだ発展途中」ながらも、24年9月に加入の富永朝日、志賀和奏両選手(ともに5年生)ら選手たちのバレーボールの上達を含めて「楽しみしかない」と期待をかける槙井さん。全国大会の頂点へ続く6月の県予選に向け、リーダーを中心に練習を重ねています。