警察車両の中でうつむく男。
群馬県のラブホテルで経営者の女性が殺された事件への関与を認めているベトナム人、レ・チュオン・ズオン容疑者(30)だ。

事件の前、現場近くまで男を乗せたタクシー運転手が16日取材に応じた。

容疑者を乗せたタクシー運転手「(事件に関与しているように)全然そういうふうには見えませんけど、おとなしいような感じでしたね」

群馬・前橋市のラブホテルで、経営者の堀越つる子さん(71)が殺害されたのは9月10日のことだった。

経営するホテルの事務所で暮らしていた堀越さんの死因は何者かに背中を刺されたことによる失血死だった。

堀越さんの息子「(母親は)結構年がいっている人なので、それを後ろから刺す必要ってあるのかなと、ひどいよな」

警察は、当初部屋に荒らされたような跡はなかったとしていたが、その後現金などがなくなっていた可能性も視野に入れ捜査をしている。

この事件の1週間前、ズオン容疑者が前橋市内で引き起こしたのがタクシーの無賃乗車事件だった。

乗車時の様子については...。

容疑者を乗せたタクシー運転手「一見優しそうに見えましたね。自分の家族のことを話してましたね。家族が奥さん入れて4人ベトナムにいると、子供は3人で女の子が2人の男の子が1人という話です」

タクシーが到着したのは、堀越さんが経営するホテルから車で5分ほどの場所で、料金はおよそ1万2,000円。

しかし、ズオン容疑者は自ら財布を見せ...。

容疑者を乗せたタクシー運転手「お金もらう時にこうやって、『(お金)ないんだ』っていう話で見せてくれたんですけど、お札がなかったですね、全然」

男は「友達からもらってくる」などと話して逃走。
そして、この日から1週間後、堀越さん殺害事件が発生したのだ。

事件から5日後の9月15日午前8時半頃、ズオン容疑者は「群馬で人を殺しました」と話し、東京・品川区内の交番に出頭した。

調べに対し、群馬県でのタクシー乗り逃げについて認めると共に、堀越さん殺害事件への関与を認める供述をしているという。

警察は、犯行の動機のほか、群馬から東京への詳しい移動経路などについて調べを進めている。

加藤綾子キャスター「フィリピンに家族と自分の子供たちもいるようですが、住田さんはこの事件どうご覧になりましたか」

住田裕子弁護士「外国にいる家族に仕送りをする意味でお金が必要だったけど、仕事をしている形跡がない。場合によっては、コロナ禍による失職している可能性があります。また、無賃乗車があったわけですね。無賃乗車・無銭飲食はどれも行き当たりばったりで計画性がない。いかにお金に困ってやっているのか。またその1週間後の殺人事件ですから、そういう意味で現金の在りかについて捜査して、強盗殺人になるかどうかがこの事件のポイントだと思います」