<福島第一原発の処理水>

処理水とは福島第一原発の建屋周辺で発生した汚染水から大部分の放射性物質を取り除いた水のこと。

建屋は、原発事故で穴が空くなどの被害を受け、いまだ修復には至っていない。そのため山側から流れてくる地下水や雨水が事故で汚れた建屋に触れるなどして汚染水が発生してしまいる。

その量一日あたり180トンで、最終的に「処理水」として保管されている。

<なぜ保管されているのか?>

処理水には水と性質が似ているため取り除くことができない”トリチウム”と呼ばれる放射性物質が残ってしまう。

その量は現在、約110万トン。

東京電力は2020年内に137万トンまで保管できるタンクを増設する計画だが、いまのペースだと2年後の2022年の夏頃には満杯となり現状のような保管ができなくなる。

<そこで、注目されているのが処理水の処分方法。国の検討委員会が2つに絞った>

1つが「水蒸気放出」で処理水を加熱して大気中へ放出するという方法。

そしてもう1つが「海洋放出」で処理水を海水で希釈して海に流すというもの。

ただ、処理が始まるまでに2年ほどの準備が必要となりタンクの量を考えるとタイムリミットが迫っている。

<この処理水について菅新総理はどのように考えているのか?>

菅新総理は自民党総裁選挙の期間中に、フジテレビの「日曜報道THEPRIME」に出演。自らの考えをこう強調していた。

菅新総理:「関係者の皆様と相談しながら結論を出す時期に来ていると思っています。最終的な判断を、もうする時期だと思っています」

具体的な時期は明言しなかったが、近く結論を出す考えを示唆した。

一方で県選出の自民党国会議員は…

吉野正芳議員(元復興大臣):「先送りをしないで、政府は菅政権新政権で処理水についての判断をしていただきたいと思います。双葉郡の復興ができません、処理水があったのでは」

菅家一郎元復興副大臣:「安全安心というものを政府としては科学的にしっかり確証をもって、それをしっかり伝えていって、理解を得るということがやはり私は重要な課題なのではないかと」

また、福島県の内堀知事は政権の継続性に期待感を示した。

福島県・内堀雅雄知事:「菅新総理もまた再任される梶山経済産業大臣もこの間のプロセスをすべてご存知であります。今後政府としてこの問題に正面から取り組み対応していただくことを期待をしております」

『国民のために働く内閣』をつくると宣言した菅新総理。その決断の行方が注目されている。