夢へ挑戦するアスリートを応援するドリームプラス。今回は「転倒するのは当たり前」車いすバスケットボールに打ち込む高校生です。

渡辺将斗さん:

「車いすも手で操作するしボールも手で操作するので、両方やるのがとてもむずかしい」

車いすとボールを両方操作。その難しい競技は車いすのバスケットボールです。ルールは一般のバスケとほぼ同じながら、正確でスピーディーな車いすの操作も必要。

この競技に魅了されたのが、小学生の時に車いすバスケに出会った松山北高校1年の渡辺将斗さんです。渡辺さんは中学の3年間、県内唯一の車いすバスケのクラブがある松山市と、自宅がある宇和島市三間町を毎週、2時間かけて往復。より競技に打ち込むため松山の高校への進学を決めました。

身体能力が高く、シュートセンスも抜群のという渡辺さん。クラブの指導者もその積極的な姿勢を高く評価しています。

愛媛車椅子バスケットボールクラブ・幸口知弘ヘッドコーチ:

「コロナウイルスの関係でなかなかできていないですけど、全国である練習会だったり合宿等も積極的に参加していますので、その内容をしっかり自分のものにして、帰ってきています」

その障がい者スポーツに打ち込む渡辺さんが患うのは…

渡辺将斗さん:

「僕は線維性骨異形成といって、左足が衝撃に弱くて折れやすい骨になっている」

この病気が判明したのは小学校にあがる前。左足の骨折はこれまで何度も経験してきました。普段は松葉杖を使って生活し体育の授業でも見学が多くなっているといいます。だからこそ、惹かれたのが車いすバスケでした。

渡辺将斗さん:

「昔からスポーツとかできなくて、チームプレーも僕からしたら珍しかった。1人1人の障がいも違うんだけど役割があって、チームでゲームが成り立っているところがとても魅力的」

この競技は車いすごと転倒するのも当たり前という激しいスポーツ。この日も車いすのタイヤを操作するうちに、手のひらの皮が何か所もむけていました。

父親・大助さん:

「タイヤをキュッととめるやないですか。やけどみたいに熱ってなるんですよ」

競技に打ち込む渡辺さんを支えている父親の大助さん。松山での暮らしをサポートするため今も宇和島から通っています。その家族の支えに競技に打ち込む渡辺さんの目標は…

渡辺将斗さん:

「僕の目標は日本代表になることです」

もっとうまくなりたいー。いつの日か日の丸を背負いたい。遠くに見える高い頂を目指して将斗さんは力強く歩みを進めています。