今回の組閣では、麻生副総理兼財務相をはじめ、続投や横滑り、再登板が、あわせて15人にものぼる。

この菅内閣の陣容から、どのような狙いが見えるのか。

今回の組閣人事のポイントは、政策を作る菅総裁と、縦割り行政を壊す河野太郎氏、そして、守りの加藤勝信氏という、キャラクターの異なる3人が協力する体制の構築を目指したこと。

菅氏は、今回の人事の目玉について周辺に、「河野氏を行革担当相に起用したことだ」と話していて、「自分がやりたいことを全部やってもらう」と河野氏を激励したという。

菅氏は、縦割り行政を壊す突破役として河野氏を起用し、一方で、答弁に安定感がある加藤氏を官房長官に置き、「改革」と「安定感」を両立させたい考え。

ただ、河野氏については、「気合が入りすぎて、省庁を壊しすぎないか心配だ」という声があるほか、加藤氏についても、「縦割りそのものの人だ」という指摘もあって、この2人がうまく機能するかどうかは、菅氏の政治手腕にかかっているといえる。

また菅氏は、安倍内閣で外交手腕を発揮してきた茂木外相を続投させるほか、安倍首相の弟の岸信夫氏を防衛相に起用し、外交・安全保障政策では安倍路線の継承を打ち出している。

また、新内閣発足後に、早期の解散総選挙があるかどうかも今後の焦点の1つ。

閣僚の1人は、「今回の顔ぶれは、手堅さと冒険が同居している」と話していて、菅氏が新政権の船出を見つつ、いつ解散に踏み切る決断をするのかも注目される。