大規模な山林火災の影響で休業していた岩手県大船渡市綾里地区の旅館「廣洋館」が4月1日から利用客の受け入れを始めました。
高台に位置する「廣洋館」は綾里湾の海を大きな窓から一望できる旅館です。
2月に発生した大規模な山林火災では当日から宿泊客の受け入れを取りやめたほか、停電でボイラーが故障したため避難指示が解除された後も休業を余儀なくされていました。
再開初日の4月1日は25組の予約があり、スタッフが受け入れの準備や対応に追われていました。
東日本大震災では建物が大きく傾く被害を受けた「廣洋館」は、2度の大きな試練を乗り越えて再開にこぎつけました。
廣洋館 熊谷立志社長
「三陸を気にしてくれた人たちに少しでも泊まりに来てもらって、それがずっとつながれば良い。県でも市でもうまく考えながらお客さんが増える観光施策をやってほしい」
「廣洋館」では避難所で生活をする人を対象に大浴場を開放していて、仮設住宅が完成するまで続けるということです。