銀行の店舗が子どもたちの居場所へと変わり、体験という資産づくりを支援します。
一見、普通の銀行に見える施設。
よく見る銀行のATMコーナーの隣に見慣れない空間が広がってます。
東京・板橋区に4月1日からオープンするのは、子どもたちの学びや体験を支援する施設「アトリエ・バンライITABASHI」。
実は三井住友銀行の出張所の跡地なんです。
ここでは、約4000冊の本を読むことができるほか、金融教育やプログラミングなどのワークショップも行います。
こども家庭庁の調査によると、全国の学童利用者数は過去最高を更新する中、待機児童数が1万7000人以上。
そのうち高学年は9000人以上に上り、低学年よりもその数が多くなっています。
こういった背景などから、この施設の対象は小学4年生から6年生までに。
三井住友フィナンシャルグループは、子どもたちの居場所をつくり、ここで“体験という資産”を提供していきたいとしています。
26日、オープンに先駆けて区内の小学生を招待し、体験会を開催。
子どもたちはお金の使い方を自分で選択することで、目標金額をためたり、やりたい仕事を目指すプログラムをゲーム感覚で学びました。
さらに、施設ではこども食堂や食育体験なども学ぶことができます。
三井住友フィナンシャルグループ 執行役員グループCSuO・高梨雅之さん(高ははしごだか):
自分たちの好きなことだとか得意なものをしっかり認識して、自分の人生を歩んでいく、こういうのが大事だと理解するようになった。ここに来ていろんな体験をして、子どもたちが夢を実現するためにまい進してもらえるといいなと。
施設は当面、板橋区内の一部小学校の児童が対象で、今後は体験プログラムを増やし、区内全域に広げていきます。