米子市の鳥取県立総合療育センターで、難病「筋ジストロフィー」を患う14歳の入所者を入浴後にストレッチャーに移す際に誤って転落させ、その後、死亡する事故がありました。
事故があったのは、障害者への継続的な医療や生活支援を行なう米子市の鳥取県立総合療育センターで、25日午前11時ごろ、入浴を終えた14歳の入所者を看護師2人でストレッチャーに移す際、誤って約80センチの高さから転落させました。
入所者は痛みを訴え、レントゲン検査などをしたところ、左大腿骨を骨折していることが分かりました。
その後26日午前2時半ごろに、心拍数や酸素濃度を監視するモニターのアラームが鳴ったため職員が駆けつけたところ、心肺停止の状態の入所者を発見。約1時間後に死亡が確認されました。
死亡した入所者は、国指定の難病「筋ジストロフィー」を患い、生活面のすべてにおいて介助が必要な状態で、5年前から入所していました。
県によると、入所者をストレッチャーに移す際、ストレッチャーがずれないためのストッパーがかかっていなかったことが転落の原因とみています。
県は、作業手順の徹底を図るとともに、入所者が死亡した原因について調べています。