栃木県の足利市議会で起きた、まさかの傷害事件を巡り新たな動きがありました。
一連の問題を受け市議会は26日、同僚の市議の左ひざを蹴りつけた三田研三市議(77)への辞職勧告決議案を可決したのです。
傷害事件が起きたのは2024年12月の足利市議会でのこと。
被害者は同僚市議でした。
足利市・小林貴浩市議(2024年12月25日):
ちょうどこの辺で蹴られて倒れ込んだ。診断は打撲と捻挫。
全治3週間のけがと診断された小林貴浩市議(58)。
トラブルのきっかけは市議団が市内の中学校を回り、生徒を前に行う出前授業でした。
市議会は市議らに対し、授業で政治的な発言はしないよう求めていましたが、三田市議は守らなかったといいます。
そうした三田市議の振る舞いを小林市議が注意したところ、強く蹴られたのです。
蹴った三田市議は、その時の状況をこう再現しました。
足利市・三田研三市議:
(Q.どんな感じ?)このくらいの距離、こうやって。お前やるのかって小林が言ったから、何だって言って俺が蹴った。
そして、議会最終日の26日、三田市議に対する辞職勧告決議案が、出席した市議の総意で可決されました。
被害に遭った小林市議は「今後、三田市議には反省していただいて、然るべき判断は自らが判断すべきだと思っておりますので、厳粛に受け止めていただきたい」と述べました。
一方の三田市議は、記者からの自らの進退に関する質問に対し、辞職はしない考えを示しました。
足利市・三田研三市議:
いや、なかなか厳しいよ。これから頑張ります、あと2年間。(Q.今後辞めることはない?)ないよ、ないよ。
けがをさせた責任を改めて問うと、三田市議は「責任を感じる。蹴っ飛ばしたことに関してはよ」と言い残し、議場をあとにしました。