静岡県浜松市で小学生の列に車が突っ込んだ事故で、運転手の男は「過去にも気がついたら事故を起こしていたことがあった」などと話していることがわかりました。

3月26日朝、警察署から検察庁へと身柄が送られた男(78)。

24日に浜松市中央区館山寺町で男の運転する軽トラックが小学生4人の自転車の列に突っ込み、2年生の女児が死亡、4年生の姉が重体となっています。

また、一緒にいた姉妹も軽いケガをしました。

事故直後に現場で男と話したという人は…

男と会話した人(24日):
どうしたよ、おじさんって聞いたら(男は)「わからん」って。なんかあったと思う。運転中に発作が起きたとか。(男は何も)言わなかった。ただ震えて「うーん」と言っていた

警察の調べに対し、事故について「なぜぶつかったかわからない」「覚えていない」と話していたという男。

さらに捜査関係者によりますと「過去にも気が付いたら事故を起こしていたことがあった」などと供述していることがわかりました。

運転免許証は2024年7月に更新していて、その際に認知機能検査に問題はなかったということです。

伊藤渚紗 記者(25日):
いま捜査員が乗っているとみられる車が男の自宅へと入っていきます

警察は男の自宅を家宅捜索していて捜査関係者によりますと、これまでのところ服用している薬で眠気を催すようなものは見つかっておらず、意識を失うような病歴もないみられるということです。

事故を起こした軽トラックには明らかな故障や異常は確認されておらず、警察が当時の状況を詳しく調べています。

今回の事故について女児の父親が、テレビ静岡の取材に苦しい胸の内を明かしてくれました。

女児の父親:
妹は前日の夜まで元気で、次に会った時には亡くなっていた。気持ちがいろいろあるかというと、ない。ただ信じがたいという感じ。姉の容体もまだわからない。一気に2人。信じられないですよね。後ろから無防備な感じで突っ込まれたと聞いている。許せないですよね、普通に考えて。姉だけでも戻ってきてほしい

テレビ静岡
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