岩手県西和賀町の温泉旅館を利用した人がレジオネラ菌に感染して死亡していたことが先週わかった。温泉施設はもちろん家庭でも注意が必要だと専門家は話す。

レジオネラ菌は自然界に存在していて20度から45度で増殖する。

ヒトには菌を含んだ空気中の小さな粒子を口や鼻から吸い込むことなどで感染する。

県によると、8月、西和賀町の湯川温泉のひとつ高繁旅館を利用した60代男性が、レジオネラ菌に感染して肺炎を起こし死亡した。

本館の浴槽などから最大で基準値の6200倍を超えるレジオネラ菌が検出され、死亡した男性の菌と遺伝子パターンが一致した。

旅館では浴槽の温泉水は3日に1回交換し、洗い場は毎日清掃していた。

高繁旅館は県の中部保健所から、消毒作業の徹底や浴槽のつくりについても指摘を受けたという。保健所は行政処分を検討している。

公衆衛生学が専門で岩手医科大学の坂田清美教授に聞いた。

岩手医科大学 坂田清美教授

「菌が死滅するためには60℃以上の高温条件が必要で、通常お風呂で60℃を超えることはありませんので、毎日お風呂の水を交換して沸かしていただくのがレジオネラ菌の対策としては有効」

毎日交換するというのは家庭の風呂でも有効な対策。

また気を付けたいのは加湿器で集団感染も確認されている。

坂田教授

「(加湿器は)同じ水を使うとレジオネラ菌が増殖している可能性が高くなるので、毎回新しいものと交換するといった配慮が必要」

旅行や入浴の機会が増える7月から9月にかけての感染が多いと言われている。

子供や高齢者は重症化するリスクが高いため、こまめな水の交換が欠かせない。