砺波市の若鶴酒造が所有する三郎丸蒸留所など明治から昭和にかけ建てられた4つの建造物が国の登録有形文化財に選ばれました。
今回登録される砺波市の三郎丸蒸留所は、若鶴酒造が所有し、県内で唯一かつ北陸で最も古いウイスキーの蒸留施設です。
建物は昭和前期に建てられた富山市の不二越の工場を移築したもので、工場建築らしい木組みの構造が特徴で、年間およそ3万人が見学に訪れる観光名所となっています。
また若鶴酒造の所有の大正と昭和に建てられた2つの酒蔵も登録されます。
*若鶴酒造・稲垣貴彦社長
「非常にうれしい。先祖代々守ってきたものがその価値を認められ、また後世に残していかなきゃいけないという責任感を感じている。これをきっかけに多くの人にこの蒸留所を訪れていただきたいし、海外からも多くの人に来てもらえるとうれしい」
このほか富山市金屋の吉村家住宅主屋が選ばれました。
建物は明治前期に建てられ、県東部では数少ないアズマダチ建築で広間や茶の間の上部を吹き抜けとしたつくりなどが特徴となっています。これらが登録されると、県内の建造物としての登録有形文化財は79カ所164件となります。