大田市が、市役所庁舎を建て替える財源確保のために打ち出した職員の給与カットについて、3月18日の市議会で給与削減に関する条例案の採決が行われ、賛成多数で可決しました。
反対の立場の議員:
給与カットという最後の手段は、今まさに世の中が賃上げの真っ只中にあるこの時ではないでしょうと、確信を持って言える。
賛成の立場の議員:
市役所労働組合は、賃金カットを受け入れる苦渋の決断に至ったのです。それを、我々議員が否決することがあってはならない。
18日の大田市議会では、採決を前に賛成派と反対派、それぞれの立場の議員が主張を述べました。
大田市役所の現庁舎は、建設から40年以上が経って老朽化したため大田市駅前に建て替える計画が進められていますが、建設費が当初見込みの30億円ほどから建築資材の高騰などにより、倍となる80億円以上に膨れ上がっています。
市は、財源確保の手段として市職員の給与カットを打ち出し、3月定例市議会に2025年度からの5年間で市長の20%を最大に、役職に応じて2%から15%減額する条例案を提出していました。
採決前の討論で、反対派の議員は、給与カットで賄えるのは5年間で2億7500万円で、これは建設事業費の数%にしかあたらず、「焼け石に水」と主張。
一方、賛成派の議員は、市職員の労働組合が削減に合意しているとして問題はないと述べました。
そして採決の結果、賛成多数で条例案は可決されました。議会後、取材に応じた楫野市長は次のように述べました。
大田市・楫野市長:
私どもとしては粛々とやるだけ。危険な建物でそのまま置いておくというのは責任逃れだと私は思っていますから、それに正面に向き合っているのは、今の大田市の行政です。それは私だけでなくて、職員みんながそう思ってそこに向かって努力している。そこだけは、ぜひともご理解賜りたい。
2031年度の新庁舎供用開始に向け、給与カット以外にも財政の健全化に取り組む考えを示しました。