これから本格的な日本酒の仕込みが始まるが、新型コロナの影響を受け在庫が多くある酒蔵では新酒の仕込みの量を減らすことを決めた。

仕込みの量を減らすことは使われる原料『酒米』も減らすことになり、影響は蔵元だけに留まらない。

<福島県会津美里町で酒米を栽培する小林和弘さん>

地元の名産品を支えていることに誇りを感じている。しかし、蔵元が新酒の仕込み量を減らすことから2021年は作付け面積を2割から3割程度減らす必要性が強まっていて、不安を感じていた。

小林和弘さん:「(減少分の)収入が途絶えてしまうというのは、とっても困ってしまいますね」

小林さんは40ヘクタールある田んぼのうち10ヘクタールで酒米を栽培。

酒米の作付面積を減らす分、うるち米を栽培することも考えているが、うるち米の生産量が増えると価格が下がる恐れもある。

願うのは、これまで通りに酒米作りを続けること。

小林和弘さん:「これだけ県のほうでも一生懸命頑張ってくれて、酒屋も頑張ってくれて、いろんなコンクールで受賞してるじゃないですか。その一端を我々農家が担っているのは誇りですし、だからこそ、その面積を減らしてくれと言われるのは不本意ですね」

福島県の酒造組合とJA全農福島は、秋以降の酒の仕込み量が減少することを見据えて余った酒米を保管できる低温倉庫を確保した。2021年の新酒の仕込みにも活用できる。

消費拡大のために呑んで応援する取り組みも始まっていて、9月スタートした「ふくしまの酒呑んで応援キャンペーン」では、福島県内52の蔵元を8つの地域に分けて3本から9本の飲み比べセットを販売している。

福島県内の酒店で購入できるほか、今後インターネットでも購入できるようになる。