アメリカのシンボルとも言える「自由の女神像」を巡り、返還論争が巻き起こっています。
フランスの政治家が「アメリカは自由の女神像をフランスに返還すべきだ」などと述べたことに対し、アメリカ・ホワイトハウスの報道官は「フランス人がドイツ語を話していないのはアメリカのおかげだ」などと反論しました。
ホワイトハウスで行われた会見(17日)
記者:
フランス人のヨーロッパ議会議員が、アメリカはもはや自由の女神の価値観を代表しているとは思っていないとして、フランスが自由の女神を返還してほしいと主張している。
レビット報道官:
(フランス人議員の主張は)全くの間違いだ。無名のフランスの低レベルな政治家への私からのアドバイスは、フランス人が今ドイツ語を話していないのはアメリカのおかげだということを思い出せということだ。
レビット報道官の発言は、第2次大戦でフランスを占領したナチス・ドイツにアメリカを中心とした連合国が勝利したことが念頭にあるとみられます。
自由の女神像はフランスがアメリカの独立100周年を記念して寄贈したもので、返還を求めたフランス人のEU議会議員は、トランプ大統領について「アメリカは暴君を支持することを選んだ」などと批判していました。