「みずほ銀行」が顧客との新たな接点を求めて、新型店舗をオープンさせました。

13日、開業を迎えた「みずほのアトリエ」。
みずほ銀行が運営する新店舗です。

白を基調とするオープンな空間で、いわゆるATMが見当たらないんです。

こちらの店舗では現金を取り扱うサービスではなく、これまでに関わることのなかった“顧客との新たな出会い”の創出に注力しています。

店舗には、ライフプランアドバイザーによる相談対応のほか、将来設計にかかる金額を“見える化”するツールを設置し、銀行窓口に行くハードルを下げます。

さらに商業施設内に店舗を開業し、土日や平日夕方にも営業することで買い物帰りなどに気軽に立ち寄れる空間づくりを目指しています。

来店客からは「普通の銀行だと何となく相談しづらいけど、ここならすっと相談ができる。もう年で資産運用をやらないといけないので、相談できればありがたい」「銀行っぽくなく開放的で明るくて、ショッピング施設の中にこのような広い店舗があり、来たくなってしまう。(Q.銀行の店舗は行く?)自分の持っているのがオンライン銀行ばかりなので久しぶり」といった声が聞かれました。

デジタル化などの普及により、20年ほどで大幅に数を減らした銀行の店舗。

メガバンクでは、顧客との出会いの機会を逃さないよう“店舗戦略”を見直す動きが相次いでいます。

三井住友銀行は2024年、カフェやコワーキングスペースを併設した店舗を開業。

みずほ銀行でも、今回のアトリエの他に口座開設に特化した店舗を設置するなど、ネット銀行とは一線を画した「リアルでの進化」にも積極的に取り組んでいくといいます。

みずほ銀行・加藤勝彦頭取:
デジタルが利便性が高く身近になるのが前提だけど、(今後の店舗は)より身近・相談型になっていくと個人的に思う。「みずほのアトリエ」はまさに“リアル”の戦略で、これまでの店舗戦略・店舗のイメージを一新する。

顧客争奪戦で模索されるメガバンクの店舗改革。
みずほ銀行は今後、全国にある個人専用店のうち半数に当たる約70店舗を「みずほのアトリエ」に転換させるとしています。