セブン&アイに買収提案を行っているカナダのコンビニ大手が日本で会見を開き、改めて買収への意欲を示しました。
13日、日本で初めて記者会見を開いたカナダのコンビニ大手「アリマンタシォン・クシュタール」の経営トップたちは、「セブン&アイ・ホールディングス」買収への強い意欲を重ねて示しました。
アリマンタシォン・クシュタール アラン・ブシャール会長:
当社の提案が全ステークホルダーに明確な価値を提供するものであり、真摯かつ十分に検討いただきたいと思っている。
セブン&アイに対し、7兆円規模の買収提案を行っているクシュタール。
クシュタールのホームページに公開されたアラン・ブシャール会長のビデオメッセージでは、「セブン-イレブン」の店舗の映像なども使い、「2つの会社の統合で大きな価値を提供することが可能になる」と強調しています。
現在、アメリカでの店舗数はセブン&アイが1位、クシュタールが2位に続きます。
セブン側は、両社が統合すればアメリカの独占禁止法への対応が課題だと指摘し、買収協議を進める前提条件としてクシュタールに2000店舗以上の売却を求めています。
クシュタールのブシャール会長は「話し合いは規制関連に限定されたものにとどまっており、幅広い条件の話し合いに至っていないことを残念に思っている」と、これまでのセブン側の対応を改めて非難しました。
一方で、“敵対的買収の可能性”については否定し、“友好的な取引”を求めていることを強調しました。
アリマンタシォン・クシュタール アラン・ブシャール会長:
いわゆる敵対的な買収というのは当社の計画にはありません。
アリマンタシォン・クシュタール アレックス・ミラーCEO:
私たちは買収を通じて成長を求めている。そのための投資。店舗の閉鎖や従業員を解雇するような計画はありません。
セブン&アイは13日の会見について、「初期段階から指摘している米国独占禁止法上の課題に関する当社の懸念を払拭するような具体的な解決策について言及はなかったと認識しております」とコメントしています。