国会では、高額療養費制度の見直しに関する予算案再修正という異例の事態を受けて衆議院予算委員会が開かれ、石破首相が自身の対応について「間違いだった」と認めました。

13日の委員会は、石破首相が高額療養費の上限額引き上げ見送りを予算案の衆議院通過後に決断したため、衆議院側の野党が反発したのを受けて開かれました。

この中で、立憲民主党の野田代表は石破首相を厳しく追及しました。

立憲民主党・野田代表:
何のための予算審議だったのか。もっと早く患者団体に会うべきだったんじゃないですか。

石破首相:
私の判断が間違いだったといえば、そういうこと。大変申し訳ございません。

また、政府が年金制度改革法案を本来の期限である14日までに国会に提出できなくなったことについても議論となりました。

立憲民主党・野田代表:
締め切りに間に合わないっていう理由は何でしょうか。

石破首相:
様々なご意見があり、調整に時間を要していると。党内の調整を急いで進めるよう、党に対して改めて指示をしました。

立憲民主党・野田代表:
重要広範議案、出せないなら政権担当能力がないと断ぜざるを得ない。

石破首相:
できる限り早期に法案を提出するよう努力を重ねます。それに尽きます。

一方、国民民主党の玉木代表は、年収「103万円の壁」について石破首相を追及しました。

国民民主党・玉木代表:
(年収「103万の壁」などについて)3党の幹事長間の合意は現時点において満たされていると考えておられるのか。

石破首相:
残念ながら、税制改正法案の審議の詰めの時点までに合意を形成し得なかったということでありますが、令和8年度の改正に向けて、引き続き真摯に政党間協議を行っていく。

参議院で予算案が審議されている中、衆議院で首相が出席する予算委員会が開かれるのは極めて異例です。

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