マイナ免許証の運用が始まるなど、使用の機会が増えているマイナンバーカード。
2025年は「期限切れ元年」ということを知っていますか?
マイナカードの中にはオンライン上での身分証明書、電子証明書というものが搭載されているんですが、それがある節目を迎えていて、更新しないと、いざという時使えないかもしれません。
八王子市役所を訪れると、マイナンバーカード窓口の前には多くの人の姿が。
皆さん、新規登録で訪れたわけではありません。
窓口で行われていたのは、マイナカードに搭載されている電子証明書の更新です。
実はこの電子証明書の有効期限が2025年までとなっている人が多く、初めて更新するという人がほとんど。
つまり“期限切れ元年”ということなんです。
そもそも電子証明書とは、病院側が患者の保険情報や通院状況について把握できるようにするためのデジタル化された身分証明書のこと。
こちら、セキュリティーの関係で5年での更新が必要で、原則、自治体の窓口でのみ更新ができます。
ではなぜ、2025年は電子証明書の更新が必要な人が多いのでしょうか。
2020年から行われていたマイナポイント事業。
その時にカードを取得した人たちが、ちょうど5年になるタイミングが2025年なんです。
30代:
本当はお昼休みの1時間を使って来ようと思ったんですけど、来てみたら思いのほか待ち時間が長かったので、やっぱり(仕事が)お休みの日に来て良かった。(Q.結構待ち時間はあった?)30分以上はかかった。(更新)作業自体は、問題なくスムーズにいけた。
八王子市役所 市民部市民課・小山清史主任:
今年度4月と来年度4月を比べますと、八王子市では3~4倍程度、手続きが必要な方が増える見込み。
期限切れ元年ということで、5年で電子証明書の期限は切れてしまう。
2025年度、つまり4月以降に有効期限が切れる更新が必要になる方が1500万枚なので、7人に1人が対象になるんです。
対象の人には、有効期限の2~3カ月前になると通知書が届くので、余裕を持って更新手続きをぜひ皆さん、してください。
ただ、取材中には、期限が切れてしまっていた方もいました。
40代:
もう去年で切れちゃって、ちょうど来られるタイミングがなくて。ようやく来られた。だいぶ過ぎてしまって、はやく~!と思いながら。
電子証明書の期限が切れた場合、本人確認書類としての利用はできるんですが、マイナ保険証やコンビニで住民票などを手に入れるサービス、カード読み取りでのふるさと納税や確定申告の利用ができなくなってしまいます。
ただ、即日で再発行してもらえるということで、期限が切れてしまっていた方も、この日のうちに無事、更新ができました。
40代:
サインと暗証番号とか、そういうのを書いてぐらい。すぐでしたね。
5年で有効期限が切れるということなんですが、カード自体は切れていても使えるんですが、電子証明書の利用ができないということです。
ただ、実は“期限切れ元年”はもう1つあります。
マイナンバーカード本体、こちらは10年間で期限が切れてしまうんです。
マイナンバーカードは2016年からあるので、最初に発行した方は2025年が更新の始まりということになっているんです。
本体は、もし有効期限が切れた場合は再発行まで1~2カ月かかるので、ちょうど10年という方がさらに注意が必要になります。