ちょうど1週間後、東京での開幕戦で先発予定の山本由伸投手（26）。
開幕前、最後の調整となるオープン戦へ向け、入念にウオーミングアップをしていると、突然、レフトからライトへ馬車が走り抜けました。
ビール会社の広告の馬車ということですが、何も知らされていなかったのか、ぼう然とみつめる山本投手。
しかし試合になると、目の覚めるようなピッチングを披露しました。
まずは、先頭バッターを変化球で空振り三振。
空を切ったバットがネットに飛んでいくほどの切れ味です。
続くバッターに対しては、ストレート勝負でショートゴロに打ち取りました。
そして今度は空振り三振！
初回から三者凡退と完璧な立ち上がりを見せました。
この日は最速157kmのストレートに加え、変化球の切れ味が抜群でした。
七つの三振を奪い、5回1失点。
万全の仕上がりをアピールしました。
山本由伸投手：
しっかり強いボールを投げられていましたし、最終登板でしっかり手応えを感じられるピッチングができたと思います。
一方の大谷翔平選手（30）は、第一打席から快音を響かせました。
打球速度191kmという痛烈な二塁打で2試合ぶりのヒットを記録しましたが、第3打席にアクシデント。
自打球が下腹部付近に当たり、もん絶します。
結局この打席は三振し、3打数1安打。
初回の痛烈なヒットをロバーツ監督（52）も絶賛しました。
ロバーツ監督：
人間にはあんな強い打球を打つことは不可能ですが、彼は人のできないことをやっているのです。
大谷選手のバッティングについて、「イット！」MLB取材キャスターの鈴木優さんは「バッティングだけ見たら100％に近い状態に調整されているなと思いますね。（開幕戦の）東京ドームは“ホームランが出やすい”球場だと思うので、ホームランが出る確率はアメリカでやるよりもより高くなっているので、（ホームラン）見られるんじゃないかと僕は期待しちゃいますね」と話しました。
また、開幕前最後の登板を終えた山本投手については、ある変化球を絶賛しました。
「イット！」MLB取材キャスター・鈴木優さん：
三振の数も相当増えましたし、スプリットが1番良かったですね。
バッターの手元で鋭く落ちるスプリット。
7つの三振のうち、なんと5個をこのスプリットで奪いました。
「イット！」MLB取材キャスター・鈴木優さん：
（山本投手は）色々な球種があるんですけど、その中でも三振を1番取ってくる球はスプリットだと思うので、ここが低めに決まり始めると、より無双する山本由伸が見られるんじゃないかと思います。
1週間後の開幕に向け期待が膨らむ中、大谷選手が一足先にゲームの世界で場外ホームランを放ちました。
世界で5億人以上がプレーする人気ゲーム「フォートナイト」。
そのキャラクターにメジャーリーグで初めて選ばれた大谷選手。
ユニホーム姿に加え、17番を着けた甲冑のようなコスチュームを着た“サムライ翔平”も登場します。
愛犬のデコピンをイメージしたキャラクターも登場し、世界中が注目！
ロサンゼルス・ドジャースは12日、来日前最後のオープン戦。
佐々木朗希投手（23）が先発予定で、開幕2戦目の登板に向け、最後のアピールの場となります。
