いよいよ来週、東京での開幕戦を迎えるロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手。
この日も、二刀流復活へ向け新たな練習を試みていました。
まず大谷選手が手にしていたのは、「ラプソード」と呼ばれるボールの回転数などを測定する機械。
自分とキャッチャーの間にセッティングすると、自らの歩幅で実際のマウンドまでと同じ距離を測っていきます。
その後、キャッチャーを座らせピッチング練習をスタート。
1球ごとに球筋を確認しながら、変化球を含め21球を投げ込みました。
投球練習の後は別のグラウンドに移動し走塁練習。
ここでも新たな挑戦が行われていました。
これまでの大谷選手はけん制球でベースに戻る際、勢いよくヘッドスライディングで戻っていました。
しかしこの日は、けがを防ぐために新たなパターンに挑戦。
右足そして左足と様々な戻り方を試します。
少し慣れない様子を見せながらも、動画で動きを確認しながら試行錯誤を重ねていました。
そんな大谷選手は日本時間9日、オープン戦に1番・指名打者で先発出場。
ここまで4試合連続ヒットと順調な調整を見せている大谷選手でしたが、この日は2打席連続の三振に倒れます。
チャンスで回ってきた第3打席は、相手投手の制球が定まらずフォアボール。
すると、歩かせたピッチャーに向け、ファンが大ブーイング。
大谷選手は5試合連続出塁もオープン戦初のノーヒットに終わりました。
一方、2人の日本人投手も東京での開幕戦へ向け、いよいよ最終調整。
山本由伸投手は、11日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦。
佐々木朗希投手は、12日のクリーブランド・ガーディアンズ戦に先発予定です。
しかし、3人目の日本人投手として復活を目指す大谷選手のピッチャーとしての調整がペースダウンしていると、ロバーツ監督が明らかにしました。
ドジャース・ロバーツ監督:
試合でプレーする大谷の仕事が激しさを増すにつれて(投手としての)リハビリを少し休ませ、ペースを落とさせようとしている。(投手)復帰時期の幅を広げようとしているだけでいつになるか分からない。
日本時間の2月26日以来、ブルペンでの投球練習を行っていない大谷選手。
しばらくはバッティングに専念する方針です。